
マーケティング転職の考え方を4つの切り口でご紹介!
こんにちは、ミライフでマーケティング担当/Excective Career Designerを務めている菅野です。
今回、自分自身がマーケティング業務を事業会社・支援会社で行っていた経験から「マーケティング領域の転職」について、考え方の整理に役立つコラムをお届けしたいと思います。
とはいえ「マーケティング」と一口に言っても、その領域は膨大ですよね。
ここでは、私自身の経験やミライフでご支援できる企業様を踏まえて
・外資・大手メーカー・総合広告代理店ではなく、
・特定領域に強い広告代理店や、ベンチャー・スタートアップ企業のマーケティング職
への転職についてご案内していきます。
(外資や大手メーカーのマーケティング職を目指したい方は、マーケティングに強い転職エージェントさんや、行きたい企業への紹介実績のあるエージェントさんを探すと色々な情報が得られるかと思います!)
それでは、さっそく4つの切り口で、考え方を整理していきましょう!
①自分自身が、マーケティング業務の経験者か未経験か
まず最初に考えるべきは、ご自身が希望するマーケティング職に関する経験があるかどうかです。
例えば営業からマーケティングへ、という場合に「未経験」となるのはもちろんですが、
・Web広告の運用をしている方がMAやCRMツールを多用しプロセス設計をする役割へ
・高単価・企業向けの商材を扱っていた方が低単価・個人向けの商材を扱う役割へ
といった場合も、経験者の転職とは言いにくい場合があります。
もちろん、経験を応用したり近しい業務を行ったりすることはあるものの、活用するツールの利用有無や成果の上げ方の違いによってどのぐらい活かせるか?が変わってくるかもしれません。
この場合、求人票の必須要件を確認するだけではご自身の経験が活かせるかどうか分からない場合もありますので、当社のようなエージェントにご相談いただくのもオススメです。
一方で、マーケティング職以外からの転職を考える場合、基本的には「未経験可」の求人に応募することとなります。
これは事業会社でもポテンシャル枠として募集されていることもありますが、現実的には広告代理店のような支援会社の求人をメインに探すことになるでしょう。
実際私も「未経験からデジタルマーケティングに携われる仕事」を探す中で、支援会社に転職しています。
マーケティング職自体が人気が高く、かつ事業会社においては人が多いほど成果が出るという業務ではないため、まずは支援会社で経験を積むのが有力な選択肢になります。
②希望する企業が、支援会社(広告代理店)か事業会社か
上記でも触れましたが、マーケティング職のキャリアを考えるにあたり支援会社か事業会社か?というのは大きな選択肢の1つです。
一般的には、働き方のイメージなどから「いつかは事業会社でマーケティングに携わりたい」という方が多いと思うのですが、ご自身のパフォーマンスの出し方や担いたい業務の領域によっても選ぶ基準が変わってきます。
場合によっては「事業会社に行ったものの、思ったような業務ができず支援会社に戻る」といった方もおられますので、以下の「向いている方」を参考に、自分自身はどちらの方が合いそうか?を考えてみていただけると良いかと思います。
▼支援会社に向いている方(一例)
・幅広い領域の案件に対してマーケターとして関わりたい
・クライアントの課題解決の方法を考えることが得意である
・飽きっぽく、短期スパンで違うサービスや領域に携わっていたい
▼事業会社に向いている方(一例)
・特定のサービスや領域においてマーケターとして活躍したい
・予算の編成や課題発見など、マーケティングの実行以外の領域も担いたい
・社内の多様なステークホルダーと一緒に施策を進行したい
③希望する企業(事業)が、toC(個人向け)かtoB(企業向け)か
支援会社でも事業会社でも、マーケティングを通じてコミュニケーションを取る対象ユーザーが個人か企業か?というのも、予算規模やマーケティング施策の観点では大きな違いとなります。
例えばtoCの場合、単価が比較的低く対象者が多いことから、マス・Web・SNSなど複数のチャネルを通じてどのように、情緒にも訴えるようなコミュニケーションを取っていくか?といった考え方が重要になります。
一方でtoBの場合、高単価商材であれば自社サービスの導入可能性がある企業が数千社しかない、というケースもありますので、ABM(アカウント・ベースド・マーケティング)と言われるような、特定の対象と接点を作るためのセールス活動も含めた販売戦略作りが重要となります。
このように、同じマーケティング活動でも扱う商材や対象ユーザーによって、効果的な施策や考え方が変わってくることがあります。
もちろん、toCも単価が高いもの、toBでも単価が低いものなどもあるため一概には言えませんが、その場合でも「扱う商材や対象ユーザーによって活かせる経験が変わる」ということは変わりません。
マーケティング経験のある方ほど「自分自身の経験を活かして、次にどんなチャレンジをするか?」と考える際には、こうした企業理解や市場理解が重要になる、と言えるかと思います。
④希望する企業(事業)のフェーズが、拡大期か安定期か
主に事業会社に関する切り口ですが、事業フェーズの違いは、そのまま活用できる予算や施策に関わってきます。
スタートアップなどでプロダクトの初期検討がある程度完了し、これから市場に広げていくぞ!という拡大フェーズであれば、資金調達のうちのかなりの金額をマーケティング金額に投資するため、1年でマーケティング予算が数倍になることも珍しくありません。
この場合、マーケターに求められるのはあらゆる手段を試しながら、許容できる費用対効果のギリギリで効率を維持しつつ、とにかく数を増やしていくことになるでしょう。
一方で、ある程度事業が拡大し市場が成熟した安定フェーズであれば、より良いチャネルへの切り替えや既存の施策の効率化といったことがマーケターの主な役割になると思います。
マーケティング予算はそこまで変わらないかもしれませんが、マーケティング施策の良し悪しが利益率に直結しますので、事業の安定成長という観点では非常に重要な役割を担うこととなります。
同じマーケターでも、攻めて拡大していくことが得意な方もいれば、守って効率化していくことが得意な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうした意味では、自分が最大限パフォーマンスを発揮できる環境はどういった事業フェーズなのか?を知っておくことも、より良い企業選びにとって重要な要素です。
以上、マーケティング転職の考え方について、4つの切り口をご説明してきました。
もちろん、企業選びにおいてはより個別の要素も影響してくるかと思いますが、最初に思考を整理するという観点では、こうした切り口を持っていただくことで解像度が上がる部分もあるのでは、と感じています。
その上で、もし「もっと自分にあった転職の考え方を知っていきたい」と思われた際には、気軽にご相談いただけたら嬉しいですし、転職に一歩踏み出す前の「マーケターとしてどのようなキャリアを積んでいくのが良いか?」といったご相談も大歓迎です。
ちなみにミライフでは、マーケティング職に限らず幅広い職種の方々に対してご支援を行っております。
自分自身の転職の軸を明確にしたい!というご相談も広くお受けしておりますので、一度お話してみたいと思われた方はぜひお問い合わせください!