
未経験で人事を受ける前に考えておく3つのこと
こんにちは。ミライフのまちこです。
入社してからあっという間に1年が経ちました!わーい!
ミライフでエージェントをスタートして、振り返ってみると未経験→人事、人事→人事と人事職への転職支援が多いことに気づきました。
双方ご支援させていただいている中で、難しさを感じる一方で素敵な方と素敵な会社のご縁を1つでも増やしていきたいなと思い…
これまで
・過去に人事職にチャレンジして、転職活動(そしてしくじるw)
・人事職を経験(主に採用~研修)
・エージェントして人事の採用支援・転職支援を経験
を経験してきて、振り返ってみて感じたことや学びをシェアしたいと思います。
こんな方にオススメです。
・今後の選択肢の一つに人事に興味がある
・人事職で転職活動をしているがなんだかしっくりこない
・人事職を受けている中でどんなふうに自分の言葉ではなせばいいかわからない
面接前の準備としてカジュアルに読んでいただけると嬉しいです。
①人事の仕事は○○だと思う
なぜ人事に興味があるんですか?という問いを投げたときに、意外にも「キラキラしてそうだから、花形だから」と意見をきくことがありました。
とてつもなく個人的な意見ですが、人事=キラキラではなく、セールスもマーケもときにはプロジェクトマネージャーも兼ね備えた総合格闘技のような仕事だと思っています。笑
実際に営業から人事に異動したときに一番戸惑ったことは仕事の複雑性が高くて、変数がめちゃくちゃ多いことでした。
営業のときは与えられた数字に対して結果をだしていくことが評価に直結していました。ただ人事の場合はわかりやすい評価は得にくい仕事かなと思います。
採用目標という数字を追いかけていくことは当たり前の大前提として、「そもそも自社にとって良い採用とはなにか。」という大きなテーマから、正解が不明確な中で各部署の事業戦略をひもといて、採用ターゲットを決めて、ペルソナに合う方を集める、選考を受けてもらったあとは個別カスタマイズでストーリー設計をして…と仕事の幅が広いです。
説明会やイベントで大勢の前で話している姿は仕事のほんの一部にすぎず、毎日ナビサイトをみては設定したKPI通りエントリーしてくれているかみて一喜一憂していました。苦笑 採用市況もコロコロ変わっていきますし、人が集まらないときの絶望たるや・・・毎週のMTGが暗い雰囲気になることもありました。作戦を練り直してはトライしてと、中長期を見据えながらも目の前の仕事をコツコツやり続ける、本当に泥臭く地道な事が多いです。
その他、社内の面接官トレーニングや採用・評価基準のすり合わせ、研修などもはいってくると、使う頭の筋肉が違う仕事を何個も掛け持ち、同時に走っている状態が続きます。全社巻き込んで推進していく社内調整力も求められていくので、繁忙期はしばしば記憶がなくなることがありました。(笑)
世の中の人事の方を本当にリスペクト…
(´;ω;`)
実はこういうこともあるよと知っておくこと自体がご自身のキャリア像を深めるためにも、選考を受けるためにもいいのではと思います。(ちなみに上述した仕事はあくまで人事の中の採用担当としての仕事の一部です。組織開発・人事評価制度設計や退職マネジメントなどはいってくるとしたら更に複雑性が増していきます。)
②やりたいことは”人事”じゃないと叶えられないのか?
人事職を検討されている方は、一度自分に問い直してもいいと思います。
実際にこれまでご支援させていただいている中でも
・事業成長を肌で実感できるような経験がしたい
・いい組織を作っていきたい
・働く社員のキャリアにもっと寄り添いたい
などなどいろんな話をしていただくことがありました。
どれも人事でも叶えられそうな範囲でもあれば、人事じゃなくても叶えられる範囲でもあります。もしかすると人事コンサルタントやSaaSのカスタマーサクセスのような形で支援していくほうが合っているかもしれないし、人事ではなく営業組織のマネージャーを目指すといったキャリアや、社内異動で事業企画や事業開発などに手を挙げることで、叶えたいことが満たされるかもしれません。数ある選択肢の中で自分自身の強みや弱みと理想と結びつけながら考えていくと良いと思います。
面接や面談を受ける中では必ず「なぜ人事をやりたいのか」を問われます。まっさんからもらったアドバイスも勝手に引用すると以下。
ここで、”人事とは・・・”と人事論を語るような流れになってしまうケースがあるのですが、面接官がききたいのはどちらかというとなぜ「あなた」にとって人事というものが目指したいものなのか、という質問なので、”私にとって”という具体的な原体験のエピソードが大事になってきます。
自分にとっての原体験からくる揺るがない何か・譲れない何かを満たすものであるから、という説明になると、そこにその人にしかないストーリーが産まれて、聞いている人に納得感を与えることになります。
正直にいうと、なぜ「あなた」にとって人事というものが目指したいものなのかという問いに明確な自身の答えが見受けられない場合、経験値以外の部分で落ちるケースとしてよくあります。
そのため共感したポイントを書き出す、知り合いの人事の人に話を聞く、本やメディアで情報を得る、エージェントに壁打ちを頼むなど、とにかく自分の中で「人事」という仕事について解像度をあげていくこと、自分との接点や共通項を結びつけていくことが大事だと思います。
③好きなところもウィークポイントも理解しておく
最後に、なぜ弊社を受けてますか?という志望理由の問いに対して、「サービスが好きだから、事業が好きだから」という答えもよく見受けられます。その会社が好きであることはとても大事なのですが、見方を変えると「ファン」のように見えてしまうことも一つの落とし穴です。一緒に働きたい人は「ファン」ではなく「一緒に事業を成長を考えてくれる人、そこに覚悟がある人」なので、もう一段深ぼることが大事です。
例えば
・ビジネスモデルに興味を持っている
・事業の成長性に惹かれている
・組織の作り方や在り方の工夫に惹かれた
など、自分の中の「好き」だと思った気持ちを分解してどこに惹かれているか、言語化しましょう。なぜならそれはあなた自身が人事になったときに社長以上に事業を語って1to1で人を口説いていかないといけないからです。好き以上に事業上のリスクやウィークポイントも冷静に見ておいたほうが良いです。人事の方が背負うべきは仲間以上に、その会社のビジョンであり事業なので、事業やビジョンに共感以上に共鳴できるかという点はとても大事だと思います。
おわりに
つい先日、人事としてご入社された方が、「求職者の方に○○社入ってよかった!」と言ってもらえて嬉しかったという話をきいて、私もとても嬉しくなりました。
目の前の人の働く日常の幸せが少しでも増えて、組織やチーム、しいては仲間探しからその先のユーザーまでひろがっていったらこの上なく幸せだなと感じます。
もし人事職を検討しているよ、あるいは面接を受けるよという方がいたら①~③を自分の中で問い直してみてください。一人じゃ答えが見つかりにくいという場合は是非一緒に考えましょう!
カジュアルなキャリア面談も大歓迎です!