夢や目標は、変わったっていい

ミライフ未来志向型エージェント自己理解

こんにちは、ミライフのさな（倉持早奈恵）です。春が近付き、目標を振り返ったり新たに立てたりする方も多いのでは無いでしょうか。今日は「夢や目標は、変わったっていい」というお話をしてみようと思います。

■自分のやりたい事に向かっているはずなのに、なんだか苦しそう？

面談をしているとよくあるこんな展開。

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相談者「将来は父のような経営者になりたいと思います。その為に今の会社に入りました。」

さな「今の会社で学びたいことは学べましたか？」

相談者「いえ、残念ながら。今の会社は・・・営業として成果を出すことを求められるので実はそれがキツくて、もっと顧客のために働きたいんですけどね・・・。」

どんなに志高く入って、どんなに努力したって、結果が伴わないときはある。それはご本人の努力不足でしょうか？私は一概にはそうは言えないと思います。「もっと顧客のために働きたい」という新しい自分と出会えている。それこそが、努力してきて得られた財産なのでは？と私は思うのです。

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さな「次の転職先では何を叶えたいですか？」

相談者「やはり変わらず経営を学ぶために新規事業を任せてもらえる職場に行きたいです。」

さな「そうなんですね。ある程度結果を出すことを求められますが、苦しくないですか？」

相談者「…将来経営者になるためなので仕方ないですよね。夢の為に頑張るしか無いと思います。」

経営者になりたい自分と、顧客のために働きたい自分。両方とも本当の自分、本当の意志のはず。やりたいことに向かっているはずなのに、どうしてこんなに苦しそうなんでしょう。

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「顧客のために働きたい自分も大切にしてあげましょう。顧客のために働きながら、経営者を目指せる方法を一緒に探しませんか？ところで、経営者を目指すぞ！と思ったとき、どんな気持ちになりますか？ワクワクと心躍る感じがしますか？それとも、プレッシャーで、胸が詰まる感じがしますか？」

どうでしょう？皆さんが思い描いている夢や目標を言葉にした時、心はどう動きますか。

■「初志貫徹」という罠

　一度決めた夢や目標を断念しようとすると「諦めるな！」という声が聞こえてきませんか？

（私はずっと聞こえていました。笑）

　自分のイメージしている「志」が今の自分にフィットしている時、この天の声に励まされて強く前に進む力が湧いてきます。目標達成が見えなくても頑張り続けられる、誰も成功したことがなくてもやってみたくなる、自分なら出来る気がする、寝食忘れて夢中でやり続けられる。所謂「ゾーン」に似た感覚に入り、気がつくと今までにない力がついているのです。これが成長だと思います。仕事で経験をしたことがなくても、学生時代の部活などで感じている方は多いようです。

　一方で、その夢や目標が、もう今の自分にフィットしていない場合「諦めるな」というその声が、自分自身を不自由にし、「ああ、やらなきゃ」と本当はやりたくもないこと・得意ではないことに時間も体力も費やし、本来眠っている強みやエネルギーを解き放つ邪魔をしているかも知れません。

　初志貫徹は素晴らしいと思います。ただ「志」は歳とともに、時代とともに変わっていくのではないでしょうか？それをしっかりと見直してこそ、成長できるのでは？と、最近の私は、思うのです。

■「夢や目標を見直す」のはどんな時？

毎日にワクワクしなくなったら、見直しのタイミングかなと思います。夢や目標に向かうステップを変えてみるだけでワクワクを取り戻せるケースもあれば、一度作った「夢や目標」に縛られてしまっている場合は、夢や目標を見直してみるとワクワクを取り戻せるケースもあります。

　特に長年追ってきた夢や目標は今更手放しにくいもの。周りに宣言してたりすると尚更。「あいつ結局ダメだったじゃん」「口だけだね」そんなことを言われたらどうしよう、まずは結果を出してから考えようと、思考停止で走ってしまうことはありませんか。（私は、ありました。）

　他者からの評価を気にして、本当の「自分の夢や目標」を見つける努力を怠ると、結果的には、自分の能力が発揮しにくくなる気がします。逆に、その時は誰に何を言われようと、自分が心からやりたいと思えるものにコミットする方が、自分の能力が開花し易く、結果的にはいいパフォーマンスを出せるのではないかなと思うのです。

皆さんの会社でも目標シート的なものがあるかも知れません。上司に見せるために、会社からよく見られる為に、とりあえずで作るのは勿体ないですよ！

■どう変えればいい？ー自分を知ることの難しさー

　では、自分に合った夢や目標にどうアップデートすれば良いのでしょうか？まずは自分を知ることから。価値観、価値観が形成された背景、強み（再現性のあるスキル）と弱み、どんな状態が幸せなのか、そのためにはどこで誰と何をすればいいのか・・・これは自分を知るほんの一部ですが、プロと組んで自分を知ることから始めてみましょう。今の時代は、キャリアコーチも今はたくさんいますし、自己分析ツールや書籍も色々あります。感覚値ですが、内省が上手に出来ている方は、自分にあった環境を選べているので幸福度が高い気がします。

　次に、自分にあった環境はどんなところなのかをイメージする。いきなり新しいポジションや部署、転職先の求人に飛びつく前に、カルチャー・ビジョン・スキルフィットなど「自分に合っている環境は何か」を言語化して、そこからそれに当てはめていく形で環境を選ぶと良いですね。

　自分を知るって難しくてしんどい作業だなって思います。鏡に映る自分は自分が見たい自分なんですよね。だから、動画にふと写り込んでる自分、録音した自分の声、自分の後ろ姿、なんかイケてないなーって思うことありませんか？でもこれを知って整えてこそ、なりたい自分に近づけるって思っています。しんどいけど、一緒にがんばりましょ。