「自分だけワクワクしてない」その感情の正体は?
久々に会った友人が転職し、新しい職場でキラキラと活躍しているようだ…。その眩しさの前で「自分は何も変わっていない」「パッとしない」と落ち込むことはありませんか?
同じように頑張って働いてきたはずなのに、友人の話には希望や活力が満ちている。一方、自分は毎日を淡々とこなしているだけ。そんな比較の中で浮かび上がるのが、「自分だけワクワクしていないのでは?」という感情です。
これは決して特別な悩みではありません。多くの人が友人や同僚の変化をきっかけに、自分のキャリアや生き方に違和感を覚えます。特に努力してキャリアを築いてきた人ほど、「変化していない自分」に対して不安を感じやすいのです。
「ワクワクしない感情」の正体
この感情の裏には、いくつかの要因が潜んでいます。
1.比較による自己評価の揺らぎ
人は他者との比較で自分の立ち位置を測る傾向があります。友人が新しい挑戦をして輝いて見えると、自分は停滞しているように感じ、評価が下がってしまうのです。
2.「新しさ」の不足による停滞感
新しい経験や学びが少ないと、刺激が減り「成長していない」という感覚につながります。この停滞感が「ワクワクしない」という心のサインとなって表れます。
3.本心を抑えていることへの気づき
「安定している自分」と「挑戦する友人」。どちらが正解というわけではありませんが、本心では変化を求めているのにそれを抑えていると気づいた際に、不安やモヤモヤが募っていきます。
つまり「ワクワクしていない」と感じるのは、現状が自分の価値観や理想とズレているサインです。
専門家の視点:ミライフ Career Designer 谷口 おすすめのチェックリスト
ミライフの谷口は、この感情を整理するために「自己点検チェックリスト」を活用することを勧めています。
「他人と比べて焦るのは自然なことです。でもその焦りを放置すると、自分を否定するループに陥ってしまう。そこで有効なのが、自分の状態を客観的に確認することです。」

谷口 祥太郎
Career Designer
大学卒業後、トヨタ自動車関連の部品メーカーを経て、WEBマーケティング事業を行うベンチャー企業に転職。WEBディレクターと新規事業立ち上げ(人材紹介事業部立ち上げ)に従事。
その後、人材ベンチャー企業に創業メンバーとして入社し、3名から20名規模まで組織の拡大に貢献。COOとして営業サイドのオペレーション整備、メンバーマネジメント、セールスイネーブルメント、CRM導入、戦略人事、人事労務部門の立ち上げなどを経験。
組織作り/内部統制をメインで手がける中、「もっと目の前のカスタマーと向き合っていきたい」という想いから、「個人起点」で目の前の人の人生に向き合うキャリア支援ができるミライフの事業に共感し、参画。
谷口が提案するのは、「できていないことを数えるチェックリスト」ではなく、「自分がどんな価値観を大切にしているかを知るためのリスト」。
「何が足りないか」ではなく、「自分は何を大事にしているのか」に意識を向けることで、焦りの中にも「自分らしさの手がかり」が見えてきます。
自分を振り返る5つのチェックリスト
1.最近、仕事で新しい挑戦をしていますか?
挑戦の有無よりも、「自分がどんなときに心が動くか」を思い出してみてください。安定を選びたい時期なら、それもあなたらしさの一部です。
2.今の仕事に「学び」や「成長」を感じる瞬間はありますか?
もし最近感じられていないなら、「どんなときに成長を感じたいのか」を考えてみましょう。それがあなたの理想の成長スタイルです。
3.休日やオフの時間に、ワクワクする予定を入れていますか?
仕事以外の時間をどう過ごすかも、キャリアの大切な要素です。心が満たされる瞬間は、あなたの価値観を映す鏡になります。
4.「自分が大事にしたい価値観」を言葉にできますか?
たとえば「自由」「貢献」「安定」「挑戦」。そのどれを今、大切に感じているかを整理することで、「今の環境と自分のズレ」に気づけます。
※「価値観診断」などを活用して振り返ってみるのもよいでしょう。
https://www.job-card.mhlw.go.jp/shindan/value (価値観診断 | マイジョブ・カード - 厚生労働省)
5.3年後の自分を思い描いたとき、前向きな気持ちになれますか?
「こうなりたい」が思い浮かばないのは悪いことではありません。いまの自分が何を大事にしたいのかを見直すサインです。
この5つのうち、2つ以上に「NO」がついたなら、現状と理想のあいだに小さなズレがあるかもしれません。でもそれは、自分が変わってきた証でもあります。
「不安や焦りは、必ずしも悪いものではありません。むしろ『自分を見直すタイミングだよ』というサイン。小さくてもいいから、新しい挑戦を始めることが、再びワクワクを取り戻す第一歩になります。」
ポイント
● リストは「理想に届いていない自分を責めるため」ではなく、「いまの自分の価値観に気づくため」に使う。
● NOが多いときほど、変化のタイミング。
● 不安や焦りに気づいたら、少し時間を取って向き合ってみる。
まとめと次の一歩
「私だけワクワクしていない」という感情は、多くの場合「現状と理想のギャップ」から生まれます。他人と比較して落ち込むのではなく、その感情を「未来を変えるサイン」として捉えることが大切です。
今日からできる3つのアクション
1.チェックリストを使って自分の状態を客観的に確認する
2.小さな挑戦を一つ決める(例:新しい分野の勉強、社内での新しい役割への立候補など)
3.信頼できる人に相談して、客観的なフィードバックをもらう
もし今、あなたが「ワクワクしていない自分」に違和感を覚えているなら、それは大切なサインです。その感情を放置せず、未来を変えるきっかけにしてみませんか。私たちミライフのキャリアデザイナーも、信頼できる第三者として客観的に寄り添い、あなたが再びワクワクできるキャリアを描けるようサポートします。
