新しいことに挑戦したい!転職理由の伝え方と面接で評価される伝え方・NG例
「新しいことに挑戦したい」という転職理由は、前向きな意欲やチャレンジ精神を示す一方で、伝え方によっては面接官に不安を与えかねない難しいテーマでもあります。
仕事は人生の大切な一部であり、自分自身が「どうありたいか」を見つめ直した結果として、新たな環境を求めることは非常に自然で素晴らしいことです。しかし、転職活動の面接という場においては、そのポジティブな気持ちを「企業への貢献意欲」へと変換し、採用担当者が納得できる具体的な理由として伝える必要があります。
この記事では、あなたのチャレンジ精神を魅力的な志望動機へと昇華させ、未経験の分野であっても「この人は自社で活躍してくれそうだ」と評価される具体的な伝え方を解説します。
|「新しいことに挑戦したい」という転職理由が面接で評価されにくい理由
「新しいことに挑戦したい」という言葉は、一見すると非常にポジティブで聞こえが良いものです。しかし、採用担当者の視点に立つと、いくつかの懸念が潜んでいる可能性があります。
企業側は中途採用において、多くの場合「即戦力」となる人材、あるいは「自社の事業課題を解決してくれる人材」を求めています。そのため、候補者の意欲だけでなく、「入社後にどのように自社へ貢献してくれるのか」を具体的に知りたいと考えています。まずは、採用担当者がどのような視点を持っているかを理解することが、ご自身にとっても企業にとっても納得のいく理由を組み立てる第一歩となります。
成長意欲ではなく「受け身姿勢」だと受け取られる可能性があるから
「新しいことに挑戦したい」という言葉が、「新しいことを教えてほしい」「充実した研修制度で学ばせてもらいたい」といった受け身の姿勢として捉えられてしまうことがあります。
企業は事業を通じて社会に価値を提供し、共に成長していく仲間を求めている組織です。特に中途採用では、これまでの経験やスキルを活かして、自ら主体的に動き、組織に貢献できる人材が歓迎されます。そのため、ご自身の成長だけを目的としているような印象を与えてしまうと、「自律的に動くのが難しいのではないか」と判断され、ご縁に繋がらない要因になり得ます。
現状の課題から目を背けていると思われるから
転職理由が「新しいことへの挑戦」のみに終始していると、面接官は「現職で何らかの行き詰まりを感じており、環境を変えることだけを目的にしているのではないか」と懸念を抱く可能性があります。
例えば、「今の仕事に対する閉塞感」や「環境への不適応」といった現状の課題が先行していると見なされることは少なくありません。現職でしっかりと成果を出し、自分なりにやりきった上で、さらに先のステップを目指しているという具体的な根拠を示せると、入社後の定着性や、困難に直面した際の対応力に対する不安を払拭しやすくなります。
企業側のメリットが見えにくくなるから
採用担当者が最も知りたいのは、候補者が入社後にどのように自社へ貢献してくれるかという点です。
「新しいことに挑戦したい」という理由が、ご自身の希望の表明だけで終わってしまうと、「自社で一緒に事業を伸ばしていくイメージ」が企業側に伝わりづらくなってしまいます。「なぜ他の会社ではなく、自社で挑戦したいのか」「その挑戦を通じて、会社に対してどのような価値をもたらすことができるのか」が不明確なままでは、双方にとって良いマッチングとは言えません。納得感のある関係性を築くためには、貢献意欲をしっかりと伝えることをおすすめします。
|自分も企業も納得できる転職理由を言語化する全4ステップ|具体的な伝え方を徹底解説
面接官に「新しいことに挑戦したい」という思いを深く納得してもらうためには、頭の中にある抽象的な意欲を、具体的な行動計画やキャリアビジョンへと落とし込むプロセスが有効です。
単に市場価値や年収を追い求めるのではなく、自分自身が大切にしたい価値観を知り、理想の未来を描き、そこから逆算してキャリアを考える。この一貫したストーリーを構築することで、企業にとっても価値のある本質的な挑戦であることを示せます。ここでは、そのための具体的な4つのステップを解説します。
ステップ1:「なぜ挑戦したいのか」を自己分析で深掘りする
まずは、なぜ自分が「新しいことに挑戦したい」と感じているのか、その根源的な理由を徹底的に掘り下げてみましょう。この自己分析が、後のステップ全ての土台となります。
何がきっかけでそう思うようになったのか、今の環境に対してどのような課題意識を抱いているのか、将来どうありたいのかを言語化することで、転職理由に圧倒的な深みと説得力を持たせることができます。漠然とした「モヤモヤ」や「やってみたい」という感情を具体的な言葉に変換する作業は、自分自身のキャリアを根本から見つめ直すためのとても有意義なプロセスです。
これまでの経験と挑戦したいことの接点を見つける
これまでのキャリアで得たスキルや経験、成功体験や挫折体験などをすべて棚卸しし、これから挑戦したいこととどう繋がるのか、接点を探し出します。 例えば、営業職で培った「顧客の潜在的なニーズを引き出し、関係を構築する能力」は、全く未経験のマーケティング職であっても、顧客インサイトを深く把握する際に大いに役立つはずです。過去の経験と未来のチャレンジを結びつけることで、未経験の分野であっても貢献できるポテンシャルがあることを論理的に示すことが可能になります。
「なんとなく面白そう」で思考が止まってしまうのを防ぐ
自己分析が浅いと、「その業界が伸びていて面白そうだから」「話題の仕事だから」といった表面的な理由で思考が浅くなってしまいがちです。 なぜ自分がそれを面白そうだと感じたのか、その事業のどのような点に自分なりの価値を見出したのか、自分のどんな価値観がその仕事と共鳴するのかまで深掘りすることが大切です。「自分はどうありたいのか」という軸を持ち、第三者に壁打ちを依頼するなどして客観的な視点を取り入れながら、思考を整理していくことをおすすめします。
ステップ2:応募先企業でなければならない理由を明確にする
自己分析で「挑戦したいこと」の解像度が上がったら、次は「なぜ、その挑戦を他の企業ではなく、この企業で実現したいのか」を明確化します。
転職そのものを目的にするのではなく、自分の理想の未来と企業の方向性が合致しているかを確認する作業です。数ある企業の中からその一社を選んだ理由を具体的に語ることで、企業への高い熱意と深い理解度を示すことができます。事業内容、企業理念、社風、今後の事業展開などを深く理解し、自分の目標と企業の目指す未来が重なっている点を探してみてください。
企業理念や事業内容と自分の挑戦意欲を結びつける
企業のウェブサイトや中期経営計画、代表のインタビュー記事などを読み込み、その企業の理念や事業の独自性、社会に対するスタンスを深く理解します。 その上で、自分の「新しいことに挑戦したい」という意欲が、その企業のどの部分と強く共鳴するのかを言語化してみましょう。
例えば、「貴社の『テクノロジーで社会課題を解決する』という理念に深く共感し、私の持つデータ分析のスキルを活かして、新たに〇〇事業の発展に挑戦したい」といったように、自分の価値観と企業のビジョンとの間に具体的な接点を見つけて結びつけます。
「どの会社でも言えること」を伝えてしまうリスク
「貴社の圧倒的な成長性に惹かれました」「風通しの良い社風の中で自分らしく活躍したいです」といった理由は、多くの企業に当てはまってしまうため、志望度が低いと判断されがちです。 その企業独自の強みや特徴、特定の事業内容や抱えている課題にまで踏み込んで言及することが、他の候補者との差別化につながり、企業と個人双方の納得感を生み出します。
ステップ3:過去の実績から貢献できるスキルを具体的に示す
未経験の分野へ挑戦する場合であっても、企業が中途採用において期待するのは「入社後の貢献」です。
これまでのキャリアで培ったスキルや経験の中で、応募先企業で活かせるものを具体的に提示できると説得力が増すでしょう。単に「新しい環境でも一生懸命頑張ります」という意欲だけでなく、「このようなスキルや経験を活かして、このように御社の課題解決に貢献できます」と明確に示すことで、採用担当者はあなたが自社で活躍するイメージを具体的に描くことができます。
ポータブルスキルを洗い出し、応募職種でどう活かせるか説明する
ポータブルスキルとは、特定の業種や職種、企業に依存しない「持ち運び可能なスキル」のことです。例えば、本質的な課題解決能力、論理的思考力、他者を巻き込むコミュニケーション能力、プロジェクトマネジメント能力などが挙げられます。 自身の経験を深く振り返り、これらのスキルを発揮した具体的なエピソードを洗い出しましょう。そして、そのスキルが応募職種においてどのように役立つのかを、「前職の〇〇という困難なプロジェクトにおいて、利害が対立するチーム間の意見を調整し納期を遵守した経験は、貴社の〇〇職においても、社内外の関係各所とスムーズに連携する上で必ず活かせると考えております」のように、解像度高く説明します。
現職で「やり切った経験」を伝えて不安を払拭する
「新しいことに挑戦したい」という理由が、現状からの回避ではないことを伝えるために、現職で自分なりに成果を出し切った、あるいは全力を尽くした経験を伝えることも非常に有効です。 「現職では〇〇という高い目標を自ら掲げ、△△という施策を粘り強く実行した結果、売上を〇%向上させることができました。この経験を通じて、事業を成長させるプロセスは一通り経験できたと自負しており、だからこそ次のステップとして、新たな領域でさらなる価値を提供したいと強く考えています」と伝えることで、極めてポジティブで自律的な動機であることを強調できます。
ステップ4:入社後の活躍イメージとキャリアプランを提示する
最後のステップとして、入社後にご自身の挑戦が企業にどのような影響をもたらすのか、具体的な活躍イメージと将来的なキャリアプランを提示します。
これは、候補者が長期的に自社で活躍し、共に成長していける人材であるかをお互いに確認するための大切な要素です。自身のありたい姿と企業の発展を明確に結びつけ、双方にとって有益な関係性を築けることをアピールしましょう。
挑戦を通じて企業にどのような価値をもたらすか言語化する
自身の挑戦が、個人の目標達成にとどまらず、企業の事業成長や組織の活性化にどう貢献するのかを具体的に述べます。 例えば、「まずは未経験の分野である〇〇の専門知識を早期にキャッチアップし、私がこれまで培ってきた△△のスキルを応用することで、3年後には〇〇事業の売上を〇%向上させるコアメンバーとして貢献したいです」といったように、短期的なアクションと中長期的な貢献イメージを伝えることで、挑戦に対する具体性と本気度がしっかりと伝わります。
「教えてほしい」「学ばせてほしい」という受け身の姿勢に寄りすぎない
入社後のキャリアプランを語る際に、「まずは皆様にご指導いただきながら」「御社の環境で学ばせていただきたい」といった表現を多用するのは控えた方が無難です。 そうではなく、「自ら積極的に知識を吸収し」「一日でも早く戦力として御社に貢献できるよう努めます」といった、主体的に学び、自ら価値を生み出していく自律的な姿勢を示すことが、お互いにとってより良いスタートを切るためのポイントになります。
|これだけは避けたい!面接で評価を落とすNGな伝え方
意欲的に「新しいことに挑戦したい」と伝えても、表現一つで面接官にネガティブな印象を与えてしまうことがあります。自分の理想のキャリアを追い求める姿勢は大切ですが、それが独りよがりになってしまっては本末転倒です。
特に、前職への不満が透けて見えたり、自分本位な願望に終始したりすると、「採用してもすぐに辞めてしまうのではないか」「組織との相性が悪いのではないか」と採用リスクが高いと判断されかねません。ここでは、評価を著しく落とす可能性のあるNGな伝え方を解説します。
前職の不満や愚痴をそのまま話してしまう
「今の会社は古い体質で、新しい挑戦を全くさせてもらえない環境で」「上司が保守的で、私の意見を聞き入れてくれませんでした」など、前職への不満を直接的に口にするのは絶対に避けるべきです。
このような発言は、他責思考が強く、環境への適応力や課題解決能力が低い人物という印象を与えます。たとえそれが事実であったとしても、不満をそのまま伝えるのではなく、「現職では〇〇という役割を全うし、一定の成果を出すことができましたが、自分自身のさらなる成長と価値提供のためには、より裁量権のある環境で挑戦する必要があると考えました」のように、前向きな未来志向の理由に転換して伝えることが重要です。
企業のメリットを無視して自分の願望だけを語る
「〇〇の最先端のスキルを身につけて、将来は独立したいです」「御社の手厚い研修制度を活用して、自分の市場価値を高めたいです」といった、自身の成長や願望だけを語るのはNGです。
企業は、候補者が自社にどのような利益やポジティブな影響をもたらしてくれるかに関心があります。自分の成長が、結果として企業の成長にどう繋がるのかという視点が不可欠です。「貴社で〇〇の経験を積むことで、将来的には△△の分野で事業の核となる貢献ができる人材になりたいです」のように、企業側の視点も踏まえ、双方にとってのメリットを結びつけて話す姿勢が求められます。
具体的なエピソードがなく抽象的な言葉で終始する
「コミュニケーション能力には自信があります」「チャレンジ精神が旺盛で、何にでも取り組みます」といった自己PRは、それを裏付ける具体的なエピソードがなければ、面接官にとって何の説得力も持ちません。
誰でも言えるような抽象的な言葉だけでは、あなたの本当の能力や意欲、人柄を客観的に評価することが困難です。「前職では、立場の異なる複数の部署の意見が対立した際、自ら間に入って意見を調整し、プロジェクトを無事に成功へ導いた経験があります」のように、どのような状況で、どのように考え、行動し、どのような結果を出したのかを具体的に語ることで、スキルの再現性やあなたの価値観がしっかりと伝わります。
|よくある質問
Q. 未経験の分野に挑戦したいのですが、スキル不足を指摘されたらどうすれば良いですか?
現在のスキル感については素直に受け止めた上で、それを補うための学習意欲と具体的な行動を示しましょう。現在自主的に取り組んでいる資格の勉強や情報収集について言及し、主体的に学ぶ姿勢をアピールします。その上で、現職の経験から応用できるポータブルスキルを丁寧に伝え、新しい分野でも早期にキャッチアップし貢献できる根拠を示すことが有効です。
Q. 「今の仕事に物足りなさを感じている」のが本音です。ポジティブに言い換えるコツはありますか?
「現職の業務で求められる役割は一通り経験し、自分なりの成果も出すことができた」という事実を伝えます。その上で、「培ったスキルを活かし、より難易度の高い課題や異なる領域で新たな価値を提供したい」という成長意欲として表現するのがコツです。現職をやりきったからこそ、納得して次のステージに進みたいという前向きなチャレンジであることを強調しましょう。
Q. 新しいことに挑戦したい気持ちはありますが、具体的に何がしたいか明確ではありません。転職活動は可能ですか?
情報収集として転職活動を始めること自体は可能ですが、まずは自分自身の価値観と向き合い、自己分析を深めることを強く推奨します。自分が何を大切にして生きたいのかが不明確なままでは、転職そのものが目的になってしまう可能性があります。焦らずにキャリアの棚卸しと理想の未来を描くことから始めることが大切です。
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・「なぜ新しいことに挑戦したいのか」率直な思いを書き出す
・職種や業界が変わっても活かせる自分の強み(ポータブルスキル)を3つリストアップする
・仕事とプライベートを含めた「5年後の理想の自分」を想像し、箇条書きにする
この3ステップを踏むだけでも、次に取るべき行動がグッと明確になります。
まずはカジュアルにお話ししませんか?
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株式会社ミライフ
「働く、生きるを、HAPPYに」 をミッションに掲げる、少数精鋭のキャリアデザイン集団。転職ありきではない本質的なキャリア相談と、最新のAI技術を融合させた革新的な支援スタイルが特徴。思考の霧を晴らし、自律的に理想を描き出すユーザーの生涯のパートナーとして、多くのビジネスパーソンをサポートしています。
監修者プロフィール
菅野隼人
株式会社ミライフマーケティング担当/ExecutiveCareerDesigner

京都大学教育学部にて臨床心理学・認知心理学を学んだのち、新卒で株式会社ポケモンに入社。その後、7社10職種を経験。
- デジタルマーケター向けSaaSのカスタマーサクセス
- VR・MR領域のイベント企画・事業開発
- 法人営業向けSaaSのマーケティングマネージャー・ビジネス部門責任者など、複数の業界・業種で確かな実績を残す。
ミライフでは、人事を含む多彩な職種経験、数名規模のスタートアップから数百名規模の企業までの幅広い就業経験、そして業界・業種をまたぐ自身の転職経験をフルに活かした「異色キャリアデザイナー」として活躍中。多様な視点から、個人の本音や理想を引き出す伴走支援を得意としています。
