
「自分が変わる」は3か月で叶うのか?~ミライフキャリアデザイン6期レポ
こんにちは!ミライフキャリアデザイナー兼、ミライフキャリアデザインメンターのゆきなです。
先日、ミライフキャリアデザインの6期生が卒業式を迎えました。
「自分、このままでいいのか?」「自分のキャリアビジョンを作りたい」と思っている方向けに、
「ジブンがかわるきっかけを」というキャッチコピーでスタートした6期。
このコラムでは、
「自分が変わる」とはどういうことか?について、
過去に2期(受講者)、4期(運営)、6期(メンター)としてかかわった目線から書いていきます。
結論として私は、自分が変わる、とは
「自分からみえる世界が変わる」ということだと感じています。
人には意識できている部分と無意識部分があり、
脳科学では人間の行動の9割以上が無意識で行われているといわれています。
「自己理解」「自己分析」といいますが、多くの場合私たちは自己に包含されている「自我」をなんとなく知っているに過ぎず、「自己」を理解できる機会というのはなかなか無いと感じます。
そのような中で、「自分が変わる」というのは、
「自分について無意識だったことを意識化・言語化する」→「自分の操縦方法がちょっとわかる」→「人生を自分で操縦する感覚を得る」ことであり、その孤独で途方もない道のりを、仲間に背中をポンと押してもらいながら歩んでいくということかなと思います。
この感覚を得るタイミングは人それぞれですが、今回メンターをしていて、
担当したメンバーそれぞれにスイッチが入る瞬間が確かにあったように思います。
では、なぜそれが実現できるのか?についても書いていきます。
(3回いろんな立場で参加したので、まぐれではないことがわかってきています笑)
①コミュニティの価値
ミライフキャリアデザインはひとつの期につき約20人を募集します。
そして、3~4人一組のチームに分けて各チームにメンターがついていきますが、「多様性」を意識して組み合わせており、業種、職種、年齢、などなどができるだけバラバラになるように運営で意図しています。
社会人になってから、「利害関係のない友達」って本当につくりにくくなっていませんか?
会社が主要なコミュニティだけど、横はライバル、上は評価者、最近は下からも360度評価がある・・・というような方も多いのではないかと思います。
このような関係の中では、自分の悩みや「このままでいいのか(どこかでだめだと思っている)」という葛藤を吐露することの難易度はとても高く、生存本能・自己防衛としての「鎧」をいつのまにか着ている、という状況になっていきます。
ミライフキャリアデザインでは、「利害関係のない他者」とのゆるいつながりをつくっています。
利害関係はなく、皆「このままでいいのか?」という共通の問いを持ちながら走っている仲間であり、そのような仲間から「本当にそうなの?」「なんか、らしくない」「私は、こう感じた」と率直にもらうフィードバックは心にふれるものであり、そのフィードバックは、3日後に発表がせまっていようが、忖度のないものであり。思ったことがいえる、受けとめられる、この心理的安全性あるコミュニティが自己理解を深めるための大きな価値だと思います。
②コンテンツの価値
内容はネタバレになってしまうのであまり書けないのですが(笑)、
①で記載したコミュニティの価値に加えて「キャリアデザインのプロ」がしっかりとプログラムをしめていることも重要な要素です。
6期まで続けてきているこのプログラムですが、実は参加者の皆さんの様子をみながら途中/期の変わるタイミングでコンテンツを引いたり、新しくつくったりしています。
基礎→応用、守→破→離、のようなプロセスのベースにデザイン思考があり、自分自身の動機を見つめたり、プロトタイプを作成して、修正して、・・・というコンテンツになっています。
また、コンテンツをベースに随時「対話」の機会がありますが、ここでも「自己理解」と「他者理解」の相互作用が感じられ、お題(コンテンツ)が良いからこその深まりを感じます。
「自分と他者はこうも違うんだな」「違っていいんだな」=「人類共通の正解は無いんだな」と、文字通りではなく「体感」することが、「自分の人生を自分らしく、自分でつくっていく」エネルギーになっている気がします。
③期限の価値
社会人になってから、わかりやすい「卒業」ってなくなりましたよね?
小学校は6年で卒業、中学校は3年で卒業、という期間がない、イコール「いつまでに」進路をきめないといけない、というものが無い状況においては、”なんとなくこのままではダメだ”と思っていても、”なんとなく歩いていく”ことができ、それに慣れていると思います。
ミライフキャリアデザインは、まず約3か月という期限があり、
最終日には自身のビジョンを発表する場と卒業式があります。
この、「3か月」で「ビジョンを決める」という「期限」があり
そこに×コミュニティの価値(皆やってるし自分も!)×コンテンツの価値(フォロー体制)があるからこそ、
ぎゅっと集中した密度のある時間がうまれていると感じます。
メンターのかかわりと、感じたこと
今回メンターとしてかかわらせてもらい、意識していたことは、
①場を活かす
②メンバーの感情スイッチを入れる
③評価しない
ことです。特に②については、「どう思う?」ではなく、「言ってみてどう感じる?」と問い続けることです。
職場では、「どう思う?」のように、根拠をベースとした意見や論理的な説明、その”役割”での意見が求められることも多いと思うのですが、ミライフキャリアデザインでは「ワクワクする」のアンテナをたてるようなかかわりをぜひしたいと思っていました。
プログラム初期には、「どう感じる、、といわれましても...」という複雑な面持ちで、頭で考えたことをしぼりだしていたメンバーが(自分も過去そうだったのでこの感じはすごくわかる)、後半には活き活きと感情だだもれにしていた様子に私はずっと「GOGO!」とエールを送っておりました。
また、私の座右の銘は「ORよりもAND」なのですが、
卒業式ではそれをあらためて強く感じることになりました。
両取り、両利き、よくばる、かけあわせて自分色にする・・・etc
というところにたどり着いていたメンバーが本当に多かったです。
私自身、もともとは、「迷うなら、どっちもやったらいい」という意味で座右の銘としていたのですが、
今回、もうひとつの意味も感じられました。
「こんな自分、あんな自分、どれが本当の自分?→→→どれも本当の自分」ということです。
人はよく、矛盾しています。
(ダイエットしたいけど、食べちゃう。誘ってほしいけど、いざ誘われたらいきたくない。とか。笑)
そんな矛盾を、自分も、周りもみんなもっていることを感じられたら、人生ってもっとあたたかく優しいものになると思う、
そんなことをあらためて感じられました。
以上となりますが、
①コミュニティはアルムナイとして存在し続け、②ミライフはいつでもキャリアの壁打ちしに来てね~というスタンスであり、③期限をきめて何らかのアウトプットができたという体験はきっと今後も受講生の皆さんの中に残り続けると信じています。
参加者の声一部抜粋
Aさん:あっという間すぎて驚いています。参加を決めたタイミングでは、3ヶ月後にやりたいことや向かいたい先を決めて旗を立てるなんてできると思っていなかったので、本当に貴重な良い時間を過ごさせて頂きました。皆さんのを聞く中で、本音で語る姿に刺激を受けました。
Bさん:30年間生きてきて間違いなく一番自分に向かい合った時間でした。
MCDという場所に飛び込んで、すけさんやまっさん、メンターの皆さんやロールモデルインタビューさせていただいた方など、普通に仕事をしていたら知り合えなかったような方々と出会えた、それだけでもすごいことなのですが、そんな方々が自分の人生に向き合ってくれるという、こんな贅沢なプログラムは他にないと思っています。
こうなりたいって言えない自分、欲だらけで年収や目先のかっこよさばかりに魅力を感じてしまう自分、正直自分の嫌なところもたくさん見えましたがそれも全部ひっくるめて自分なんだなと。それらを全部受け入れてそれでも自分に向き合い続けたからこそ、今回の旗を立てられたと思っています。
Cさん:自分自身、納得のいく形で宣言できたこと、そして6期の仲間もそれぞれの宣言をしている姿を見れたことが素直に嬉しかったです。この日は終わりではなく、宣言をした"始まりの日"なので、MCDを巣立って自分の足で歩んでいきます。時に6期のみなさん、メンターの皆さん、そしてミライフの皆さんと近況報告や悩み相談をしていけたらと思います。
最後になりますが、3か月間ご一緒した皆さんには感謝と愛情でいっぱいの気持ちです!
ここからがスタート。
お疲れ様でした&いってらっしゃい!
次回のミライフキャリアデザインに興味がある方はぜひこちらから