
大手からベンチャーへの転職で後悔しないために大切なこと
こんにちは。ミライフの佐藤雄佑(スケさん)です。
今まで、大手企業から成長ベンチャー・優良ベンチャーへの転職を多数ご支援してきました。
大手からベンチャーに飛び込み、よりHAPPYに働く人も多いです。
今日は、そのケースを踏まえながら、大手からベンチャーに転職を検討する際の考え方をご紹介します。
【目次】
大手の方がモヤモヤする理由
ベンチャー入社時に失敗しないために大切なこと
ベンチャーで成果を出すために
大手からベンチャーへの転職時に知っておきたい、年収の考え方
属性別ベンチャーへの転職
ー30代以降のベンチャー転職
ー女性にとってのベンチャー転職
大手からベンチャーで、「働く生きるをHAPPYに!」するために
大手の方がモヤモヤする理由
大手の方からの相談をよく受けますが、下記のような理由で悩まれているケースが多いです。
・数年先の現職のキャリアにワクワクしなくなった
入社して、がむしゃらに頑張ってきて、出来るようになってくると、キャリアの先が見えてきます。
年功序列、かつ、上が詰まっていて、マネジメントや、大きな仕事が任されなかったり、下積みの期間が長かったり。数年先のキャリアにワクワクしなくなり、転職のきっかけになるケースです。
・スピード感が遅い、裁量がない
スピード感をもって仕事をしたいという想いや、早くマネジメントをしたい、経営近くで裁量を持って仕事をしたいという想いがある方もいます。
「もっと成長したい」、「変化したい」、「任されたい」、「経営に近いことをやりたい」などという意欲が転職の強い原動力となるケースですね。
・自分が何をしたいかわからない
なんとなくモヤモヤするけれど、何をしたいかが良くわからない、という方も多いです。
そういう場合は、「やりたくないこと、なりたくないこと」から考えるのもアリです。先にOBラインを明確にすることで、残ったところがフェアウェイって感じですね。それだけでも、進む方向性は見えてくるのかなと思います。
また、考え過ぎてしまって身動き取れなくなるくらいなら、まずは動いて、やってみて、楽しいと思ったら続ければいいのではと思ってます。
・給与・福利厚生の整っている現職を辞められるのか?
大手の方の多くは、「今の会社を絶対に辞めたい」という、強い動機がないことが多いです。
給与もいい、福利厚生も整っている、安定もしている。
それでも、先を見たときに「自分、このままいいのかな?」と思うから、モヤモヤするわけです。
そんな時は、現職に残るか残らないかという点で、下記のようなアドバイスをしています。
やりたいことやなりたい姿が現職の延長戦にあるか、ないか。
大きな仕事がしたい、大きなお金を動かしたいというようであれば、大手の中でチャレンジを続ける方が可能性が高いかもしれません。海外に行きたい、という想いも駐在の仕事で叶えられるかもしれません。
現職の延長線上に、自分の思い描く姿がないことが明確なら、見切りをつけて、チャレンジする道を選ぶのもアリですね。
ベンチャー入社時に失敗しないために大切なこと
・まずは「自分でやる」こと
なんでも、会社が準備してくれると思うなということですね。誰かがお膳立てしてくれたり、レールに乗っていれば進んでいったりということはありません。
優良ベンチャーと呼ばれるベンチャーも、内情は大手に比較すれば整っていません。
完璧じゃない部分に飛び込むという覚悟をもって「自分でやる」、整っていない部分は「自分で作りあげていく」ことが大切です。
組織に頼るのではなく、組織を活かす意識を持つといいと思います。
・成果を出す、成果にこだわること
ベンチャーでは、成果を出した人、成果をつながる仕事をした人が評価される世界です。
年功序列も、社内政治もありません。成果を出す人に仕事は回ってきます。
面白い仕事をしたかったら、任されたかったら、実力で仕事を勝ち取るしかありません。
・自分の心と体が一番の資本であることを忘れずに
一方で、それが行き過ぎて、自分でも気が付かないうちに、行き過ぎたハードワーク、多すぎる業務量になっているケースがあります。
体が資本ですから、心と体が健康かというのは常に意識してください。
ベンチャーで成果を出すために
・DODODO(行動すること)
ここは、大手もベンチャーも変わりませんが、結局は行動する人が成果を出しますよね。
考えながら走れたら、もちろん理想ですが、まずは行動をし続けることが大切です。
考えていてもやらなかったら成果はついてきませんからね。
・周りを巻き込む
何も整っていないのがベンチャーです。縦割りの大手と違い、リソースそのものがなく、自己完結でできる仕事が少ないのが特徴です。
だからこそ、社長でも役員でもお客さんでも社外の人でも、いろんな人を巻き込んでいける人が活躍できますよね。社内外の人を巻き込めるかという点が大切になってきます。
・アンラーニングすること
「前職では」とか、「大手では」という成功体験を一度忘れることが大切です。
まずは「やってみる」ことが一番大切です。
・自分で船を漕ぐ、その覚悟を持つこと
ベンチャーでは、大手以上に意思決定が求められます。
前提や、決められたことのない中で、自分で考え、自分で決めていかなくてはいけません。
それは自分自身の成長や、仕事でのやりがいにもつながります。
一方で、任されること、意思決定することは大変ですし、責任が伴います。
自分で会社という船を漕いでいく、進めていく、その覚悟を持つことが大切です。
大手からベンチャーへの転職時に知っておきたい、年収の考え方
・Pay For Performance
給与は、自身のパフォーマンスに対して支払われる、という感覚を持っておくとよいでしょう。
前職の年収も、年齢も、家族構成も、関係ないケースが多いです。
その会社でどのくらいパフォーマンスを出せるかで、年収が決まっていきます。
入社後も、成果を出して、任されることで給与は上がっていきます。
「仕事の報酬は仕事」という言葉がありますが、仕事をして、成果を出せば、面白い仕事が回ってきて、結果として給与もアップしていくのかなと思います。
・入口の年収よりも、生涯年収を考える
ですから、ベンチャー転職時には、入口の年収の部分よりは、その先の生涯年収を気にするとよいと思います。
「年収を下げたくないので転職しない」ということを繰り返すと、どこにも転職をできなくなってしまいます。
年収が下がったとしても、新しいことにチャレンジし、希少性のある人になれば、引っ張りだこであり、市場価値が高い人になることができます。
大手からベンチャーに飛び込みたいのであれば、そういった考え方をするのがおすすめです。
・企業規模別、給与レンジざっくりまとめ
大手は長くいれば、ある程度は給与が上がっていきます。
ベンチャーは、若くても成果を出せば上がるチャンスがある、というのがポイントですね。
属性別ベンチャーへの転職
・30代以降のベンチャー転職
今後、30代以降のベンチャー転職は、よりニーズが高まっていくでしょう。
リーダー・マネージャーとしての即戦力人材が求められているのがその背景です。
組織は拡大に伴い、アーリーフェーズでは可能だった経営陣による直接のマネジメントが難しくなっていきます。
結果として、どのベンチャー企業でもミドルマネジメントの人材が不足する、ということが構造的に発生します。
マネジメント・リーダーとしての経験があるとそれは強みになると思います。
・女性にとってのベンチャー転職
女性のキャリアは前倒し
女性のキャリアを考える際には、ライフイベントも視野に入れておく必要があります。結婚や出産、育児といったライフイベントが突然やってくる感じです。子育てしながら働くだけでも大変なので、出産直後に転職するのはとても負荷も掛かるし、難易度も高いです。
なので、これから起こるライフイベントの前にやりたいことをやってみる、チャレンジしてみる。働いていきたい分野に「前倒し」を意識して、どんどんチャレンジしていくとよいと思います。
前倒しで、やりたいことに向かってどんどんチャレンジしていくことで、いつライフイベントがあっても、経験者としてチャレンジしていくことができるので、ご自身の選択肢を広げることができます。
ベンチャーだから、働きにくいということはない
柔軟に働ける、自由に働けるベンチャー企業も増えてきました。
大手は一律のルールに合わせないといけないですが、ベンチャーだと個別柔軟に対応してくれたり、リモートであり、フレックスであり、働き方が進んでいたりするので意外に働きやすかったりします。
働き方の見極め方は、ビジョンではなく、日常を見ることが大事
働き方を考えるときは、ビジョンではなく、日常を見ましょうということをよくお伝えしています。ビジョンが素晴らしくても、日常は違うので、実際にどんな働き方になるのか?どんな指標を追いかけるのか?といった日常を見て、自分に合っている会社を選ぶとよいと思います。
大手からベンチャーで、「働く生きるをHAPPYに!」するために
「働きがい」がある会社かどうか、そして「多様な働き方」ができるかどうか、という「性格のいい会社」のコンセプトがこれからの時代で大切になってくると思います。
働きがい、多様な働き方という観点で、ご自身なりのほどよいバランスが保てる会社、そして、経験、好みに合う会社が選べると、幸福度が高くなります。
誰しもにとっての完璧な会社はありませんから、自分の大事にしたい部分が合っている会社を選べるといいですね。
人生100年時代といわれてますので、大手企業に入ったら一生安泰なんてことはもうあり得ない。
「このままでいいのか?」とワクワクしない人生を過ごすのにはあまりにも長すぎますよね。
だからこそ、自分の価値観、譲れない想いを大事にチャレンジしていって欲しいなと思っています。
ミライフでは、100%求職者起点で日々、面談を行っています。
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