
保活(保育園活動)って社会にとって無駄だよなぁ
先日、杉並区が宣言した「すぎなみ保育緊急事態宣言」に伴って
「どうする杉並の保育」というタイトルのシンポジウムが行われ
パネラーを務めさせていただきました。
http://www.city.suginami.tokyo.jp/hoikukinkyu/
今回、自身の保活(保育園活動)を振り返っていて
改めて、感じたのがこの「保活って社会にとって無駄だな」ということ。
私の保育園活動は3年前になりますが、
施設訪問だけでも17件行っていて、
それに電話で断られたのが3件あったので、
合計20件も保育園にアプローチしました。
その反応というのは
「現在定員いっぱいですので入れません」「150人待ちです」といった感じで、
全くいい感触を得ることができませんでしたし、
認可保育園については最初は絶対無理だと思って諦めざるを得ませんでした。
また、保育園の方も訪問が多すぎて辟易しているようなところがあり、
これはお互いにとって生産性の悪いことをやっているなと思いました。
預ける側は何軒回ってもいい感触がないので、数を回るしかないですし、
保育園側も入れないだろう人のために
入れる数の何倍もの見学を受け付けているといった状況です。
さらに言うと、この保活って「入れるかどうか」だけのもので、
園を選ぶことなど出来ない状態です。
正直、選ぶ権利はございません。。。
本来であれば自分たちにフィットした保育園を選ぶために、
保育園の見学に行くっていうのが保活なのかなと思っています。
そこでせっかくなので、簡単な計算してみました。
1人の親が保活で10件の保育園を、1園30分かけて話聞きに行くとします。
(一旦、移動時間や調査時間などは除く)
杉並区には平成28年4月の入園申し込みで約4000人の希望があったとのことですので、
そのまま計算しても1人10件×1園0.5時間×4000人=20,000時間
程度はあると思いますが、
23区なんで仮にそのまま23掛けてみたら460,000時間
もちろん、表裏ですので、これに対応する保育園側にも
同等の負担が掛かっているわけです。
この時間って無駄ですよね。。。
待機児童ゼロをコミットしてくれれば、
入れるかどうかのための保活をこんなにすることすらしなくて済む。
この46万時間分(しかもこれは東京23区分だけ)に、
調べたり、電話したり、移動したりといった付帯時間が倍以上
掛かると思うので、100万時間くらいかかってるはず。
この時間がギスギスした保活じゃなくて、
生まれて間もない子供への愛情として使われたら、
東京はもうちょっと幸せな街になるんじゃないかな。