出社回帰を機に転職?フルリモートを維持する企業選びと理想の働き方を叶えるコツ
近年、国内外の有名企業が相次いでリモートワークを縮小または廃止し、原則出社へ方針を切り替えたことが話題となっています。
当たり前になりつつあった働き方の変化に戸惑い、今のフルリモート環境を守るために転職を意識し始めた方も少なくないでしょう。世間では出社とリモートワークについて様々な意見が飛び交っていますが、育児や介護、居住地の制約など、多様な背景を持つ人が強みを活かして活躍し続けるには、やはり柔軟な働き方の選択肢が欠かせません。
仕事は自分らしい人生をより豊かにするための大切な一部です。理想の未来を描き、ライフスタイルを実現できる働き方を模索することは、とても自然で前向きな行動といえます。
一方で、企業側にも組織の成果を最大化したい、チームの結束力を高めたいという経営上の背景があります。フルリモートという自由度の高い環境への転職を成功させ、長く享受していくには、個人の希望だけでなく企業側の視点も深く理解しておく必要があります。その上で、自ら工夫を凝らしながら自律的に成果を生み出していく姿勢が大前提となります。
本記事では、出社回帰をきっかけとした転職活動を納得のいくものにするための判断基準や、フルリモートを継続できる企業の探し方、面接での上手な伝え方などを詳しく解説していきます。
|「出社回帰なら転職」はわがままではない?6割以上が検討する現実
会社の方針とはいえ、出社回帰を理由に転職を考えるのはわがままなのではないかと、ご自身を責めてしまう方もいるかもしれません。しかし、出社回帰をきっかけとした転職意向は決して少数派ではありません。
ある調査(※)では、認められていたリモートワークが出社へ切り替わった場合、20代から40代のビジネスパーソンの約6割が転職を検討すると回答しています。
※「会社が出社回帰したら転職を考える」20〜40代で6割超え:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000136.000069473.html
多くの人がリモートワークに単なる便利さ以上の価値を感じ、今後の人生やキャリアの重要な軸として捉えていることがわかります。仕事と生活のバランスを保ち、家族との時間や学びの時間を大切にしたいと願うのは自然な考えです。仕事は人生の一部だからこそ、働く環境にこだわるのは当然のことといえます。
多様な人材が活躍できる柔軟な環境を求めて転職を検討することは、決してわがままではありません。人生の主導権を握り、理想の未来へ自律的に歩むための正当な選択の一つです。
|企業が「出社回帰」を求めるのはなぜ?考えられる3つの背景
柔軟な働き方が求められているにもかかわらず、なぜ多くの会社が出社回帰へと舵を切っているのでしょうか。そこには企業が抱える課題や経営上の目的が存在します。企業側の視点を持つことで、自分の市場価値を客観視し、転職市場で求められる人物像を深く理解することにつながります。
背景1:対面での偶発的なコミュニケーションを重視している
オンライン会議は決められた議題を効率よく進めるのに適していますが、オフィスでの雑談や立ち話といった余白のコミュニケーションから、新しいアイデアやイノベーションの種が生まれることは少なくありません。企業はこうした偶発的な交流がビジネスチャンスや業務改善につながると信じ、対面環境の価値を再評価しています。
背景2:勤怠管理や情報セキュリティへの懸念がある
働く場所が離れていることによるマネジメントの難しさやセキュリティリスクも、出社回帰を進める現実的な理由です。リモートワークでは正確な労働時間の把握が難しくなりがちです。また、社外ネットワーク利用による情報漏洩リスクも見過ごせず、安全性確保の観点からオフィス勤務を基本とする判断に至ることが多いのです。
背景3:組織としての一体感や企業文化の醸成を目的としている
社員同士の一体感を育み、企業文化や価値観を浸透させたいという思いもあります。特に若手や中途社員にとって、先輩が課題に向き合う姿勢を肌で感じることは成長の糧となります。同じ空間を共有することで帰属意識を高め、強固なチームワークを築きたいと考える企業ほど、対面での交流を大切にする傾向があります。
|出社回帰を機に転職すべき?後悔しないための判断基準
会社から出社回帰の方針が発表されたとき、焦ってすぐに転職活動を始めるのは少し待った方がよいでしょう。まずは一度立ち止まり、冷静に自分自身の現状と未来の理想像を照らし合わせることが、後悔のない選択をするための第一歩です。
場所にとらわれない柔軟な働き方は確かに魅力的ですが、それを組織の中で成立させるためには、自分自身で業務の進め方を工夫し、周囲と円滑に連携しながら自律的に成果を出し続ける確かな実力が求められます。
今の職場で得られているものと、転職によって得られるものを丁寧に比較検討し、あなたにとっての本当の幸せがどこにあるのかを見極めていきましょう。
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現職に留まった場合のメリットを客観的に評価する
転職を外に向けて動き出す前に、まずは今の会社に留まることで得られるメリットを、できるだけ客観的に洗い出してみることが大切です。
多くの場合、働き方だけでその環境に居たわけではなく、これまで時間をかけて築き上げてきた社内の信頼関係、現在の業務に対するやりがい、そして会社そのものへの愛着など、今の環境には見えにくい価値がたくさん隠れているはずです。
出社という働き方の変化によるマイナス面ばかりに目が行きがちですが、それを上回るほどの魅力や安心感が現職にあるのなら、安易に環境を手放すことで後から悔やむ結果になるかもしれません。今の自分が持っている資産を、まずはしっかりと再認識してみましょう。
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出社回帰によって生じる具体的なデメリットを整理する
次に、出社が基本となることで、あなたの生活や仕事のモチベーションにどのような具体的な悪影響が生じるのかを整理します。
満員電車に揺られる往復の通勤時間、ランチ代や飲み物といった日々の小さな出費の積み重ね、さらには育児や介護といった大切な家族との時間を両立させることの難しさなど、心身にかかる負担は人それぞれ異なります。また、静かな環境で集中して業務に取り組めていた人にとっては、オフィス特有の騒がしさが生産性の低下を招くことも考えられます。
これらのデメリットを自分の言葉で書き出してみることで、あなたが働く上でどうしても譲れない価値観がどこにあるのかが、はっきりと見えてくるはずです。
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転職してフルリモート勤務を続けるメリットを明確にする
現職のメリットとデメリットの整理ができたら、もし転職をしてフルリモート勤務という環境を維持できた場合、あなたの人生において何を得ることになるのかを想像してみてください。
通勤に充てていた時間を自己研鑽や趣味、家族の対応に使えるようになり、人生の豊かさが大きく増すかもしれません。住む場所の制約がなくなり、自然豊かな環境へ移住するという夢が現実になるかもしれません。
仕事は人生の一部です。フルリモートという働き方が、あなたの思い描く理想の生き方にどう直結するのかを明確にすることは、転職活動を力強く進めるための大きな原動力となります。
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転職活動で起こりうるデメリットやリスクを想定する
もちろん、転職活動は良いことばかりではありません。事前に想定されるリスクに目を向けておくことも、自律的にキャリアを築く上では不可欠です。
自分の希望に完璧に合致する企業がすぐに見つかるとは限らず、活動が数ヶ月に及ぶこともあります。特にフルリモートという働き方はかなり減少しており、そういった求人自体の希少価値が高まっています。企業側も、フルリモートを許可する人材には即戦力としての高い自律性を求めています。また、新しい職場に飛び込めば、人間関係はゼロからの構築となりますし、企業文化に馴染むまでは想像以上のエネルギーを消費するでしょう。場合によっては、働き方の自由を手に入れる代わりに、一時的に年収などの待遇が下がる可能性もゼロではありません。
光と影の両面を理解した上で、それでも自分が叶えたい未来に向かって一歩を踏み出すのか。その覚悟を決めるための大切なプロセスです。
|面接で好印象!出社回帰をポジティブな転職理由に言い換える方法
出社回帰がきっかけで転職活動を始めた場合、その理由を企業にどう伝えるかは合否を分ける重要ポイントです。不満を述べるだけではネガティブな印象になります。企業側の視点に立ち、自律的に工夫して成果を出せる人材であるというポジティブなメッセージに変換しましょう。
NG例|「通勤が嫌」「自由な働き方がしたい」といった直接的な伝え方
自分の都合だけをストレートに伝えるのは控えた方が賢明です。個人の権利ばかりを主張する姿勢は、「チームのために動いてくれないかもしれない」という懸念を持たれる原因になります。企業側の期待に応えられる人材であることを示す配慮が必要です。
OK例|生産性向上や自己成長意欲に繋げた前向きな伝え方
出社回帰というきっかけを、生産性や成長、企業の利益につながる文脈で語るのが効果的です。「リモートワークを通じて得た自己管理能力を活かして、より柔軟な環境で成果にコミットしながら事業に貢献したい」「非同期なコミュニケーションにおいて、スピード感を持って業務を推進できる環境がフィットする」 など、理想の働き方が企業価値の向上に結びつくことを丁寧に説明しましょう。
|【実践】フルリモート・ハイブリッド勤務の求人が見つかる転職先の探し方
フルリモートやハイブリッド勤務を許容してくれる企業を見つけるには、多角的な視点を持った情報収集が必要です。
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リモートワーク専門の求人サイトやサービスを活用する
働き方の柔軟性を前提とした特化型の転職サイトを活用することで、条件に合う求人を効率的に探せます。正社員にこだわりすぎず、業務委託として複数プロジェクトに関わる働き方を模索するのも一つの選択肢です。
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転職エージェントに希望条件としてリモートワークを明確に伝える
キャリアアドバイザーに相談する際は、リモートワークの可否や出社頻度等の希望条件を明確に伝えましょう。非公開求人の紹介はもちろん、企業でリモートワークがどの程度機能しているかといったリアルな内部情報を引き出すための強力なパートナーとなります。
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企業の公式採用ページやSNSで働き方の方針を確認する
求人情報だけでなく、公式採用ページやSNSにも目を通しましょう。経営者の思想や社員のリアルな声から、企業が働き方の柔軟性にどれだけ本気で取り組んでいるかを読み取ることができます。
|入社後の「再・出社回帰」リスクが低い企業の見極め方
希望通りのフルリモート企業に転職できたとしても、入社後に経営方針が変わり、再び出社が求められるようになる可能性も十分にありえます。長く安心して働き続けるために、面接や事前の情報収集の段階で、その企業が柔軟な働き方を今後も継続していく可能性が高いかどうかを見極める4つのポイントをご紹介します。
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就業規則にリモートワーク制度が明記されているか
リモートワークが、過去の感染症対策などの影響による一時的な避難措置として行われているのか、それとも会社の公式な制度として就業規則にしっかりと明記されているのかを確認しましょう。制度として根付いている企業は、簡単に方針を覆すことは考えにくいでしょう。
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経営層がリモートワークに肯定的なメッセージを発信しているか
会社の方向性を決めるのは経営陣です。経営トップのインタビュー記事やブログなどで、多様な働き方が組織にもたらすメリットを深く理解し、それを継続していくことに前向きな姿勢を示しているかどうかは、非常に重要な判断材料となります。経営層自身が新しい働き方による理想の未来を描き、社員の自律的な働き方を応援している企業であれば安心です。
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地方や海外在住の社員が実際に活躍しているか
制度があるだけでなく、実際にオフィスから遠く離れた地方や、海外に住みながら第一線で活躍している社員がいるかどうかも確認してみましょう。働く場所にとらわれないことを本気で許容し、それを支えるための評価制度やコミュニケーション体制が整っていることの裏付けとなります。
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物理オフィスの縮小やフリーアドレス化を進めているか
全社員分の固定席を廃止してフリーアドレス化を導入したり、オフィスの賃貸契約を見直して床面積を縮小したりしている企業は、リモートワークを前提とした組織運営に多大な投資を行っています。こうした企業は、物理的にも簡単には全員出社の方針へと回帰することはできないため、制度が継続される可能性が高いと考えられます。
|出社回帰での転職に関するよくある質問
Q. 出社回帰を理由に転職するのは「わがまま」だと思われないでしょうか?
決してわがままではありません。自分が最も高いパフォーマンスを発揮できる環境やワークライフバランスを重視して働く場所を選ぶことは、ビジネスパーソンとしての正当な権利です。大切なのは、主体的な選択であるかどうかです。
Q. フルリモート勤務を続けるための転職活動で有利になるスキルはありますか?
自ら目標を設定し計画的に業務を遂行する自己管理能力や、業務効率化のアイデアを出し実行する力が求められます。テキストのやり取りで円滑に意思疎通を図れるコミュニケーション能力や高い専門性を持つ人は、転職市場で非常に有利になります。
Q. 転職先の面接で、出社頻度やリモートワークのルールについて質問しても良いですか?
はい、逆質問の時間を活用して確認しておくのがよいでしょう。出社頻度の想定や出社日の決定方法、使用ツールなど、具体的な運用実態を質問してみましょう。企業が働き方の多様性にどれだけ真剣に向き合っているかを測る大切な機会です。
|未来のキャリアを一緒にデザインする「ミライフ」へ

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今日からできる!キャリアを考え始めるための3ステップ
記事でお伝えした通り、転職活動は事前準備から始まります。とはいえ、いきなりすべてを完璧にこなそうとすると手が止まってしまうものです。まずは今日、スマホのメモ帳や手帳を使って、以下の3ステップだけ進めてみませんか?
1.自分が「働く場所」に求める本当の理由を書き出す
なぜ自分にとってリモートワークが必要なのか、その理由を深掘りしてみましょう。家族との時間を大切にしたいのか、集中できる環境で最高のパフォーマンスを出したいのかなど、人生の中で大切にしたい価値観が見えてくるはずです。
2.現職で得られているもの、失いたくないものを整理する
働き方だけでなく、現在の仕事のやりがい、人間関係、身につけたスキルなど、今の職場で得られているポジティブな要素をリストアップします。これにより、転職によって手放すかもしれないものへの覚悟と、冷静な判断基準が育まれます。
3.情報収集のためにプロへ相談する
自分の譲れない条件や迷いが少し見えてきた段階、あるいはやっぱり一人では働き方とキャリアのバランスを整理しきれないと感じた段階で、キャリア支援のプロを頼りましょう。企業側の視点も踏まえた客観的なアドバイスは、後悔しない選択をするための強力な味方になってくれます。
この3ステップを踏むだけでも、次に取るべき行動がグッと明確になります。
まずはカジュアルにお話ししませんか?
「まだ何も決まっていない」「相談するほどの内容じゃないかも……」と遠慮する必要はありません。モヤモヤとした状態のまま、まずはミライフの面談であなたの想いを聞かせてください。
私たちは、あなたが「自分らしいキャリア」を一歩踏み出せるよう、全力でサポートします。ぜひお気軽に、カジュアル面談へお申し込みください。ミライフと一緒に、後悔のない未来をデザインしていきましょう。
株式会社ミライフ
「働く、生きるを、HAPPYに」 をミッションに掲げる、少数精鋭のキャリアデザイン集団。転職ありきではない本質的なキャリア相談と、最新のAI技術を融合させた革新的な支援スタイルが特徴。思考の霧を晴らし、自律的に理想を描き出すユーザーの生涯のパートナーとして、多くのビジネスパーソンをサポートしています。
監修者プロフィール
菅野隼人
株式会社ミライフマーケティング担当/ExecutiveCareerDesigner

京都大学教育学部にて臨床心理学・認知心理学を学んだのち、新卒で株式会社ポケモンに入社。その後、7社10職種を経験。
- デジタルマーケター向けSaaSのカスタマーサクセス
- VR・MR領域のイベント企画・事業開発
- 法人営業向けSaaSのマーケティングマネージャー・ビジネス部門責任者など、複数の業界・業種で確かな実績を残す。
ミライフでは、人事を含む多彩な職種経験、数名規模のスタートアップから数百名規模の企業までの幅広い就業経験、そして業界・業種をまたぐ自身の転職経験をフルに活かした「異色キャリアデザイナー」として活躍中。多様な視点から、個人の本音や理想を引き出す伴走支援を得意としています。

