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大企業のレールを降りて世界一周へ。「ニュートラルに生きる」という自分らしさの発見

新卒で大手人材系企業に入社し、管理職としてバリバリ働いていたMさん。しかし、初めてのマネジメントの壁にぶつかり、孤独の中でメンタルは鬱状態に陥っていました。「このままでいいのか」とモヤモヤを抱えて参加したMCDで、彼女は「目標に向かって走るのではなく、ニュートラルでいたい自分」に気づきます。大企業のレールを降りて世界一周へ旅立ち、現在はドイツで軽やかに働く彼女のストーリーをご紹介します。

 

どんなモヤモヤを抱えていたのか


新卒で入社した大手人材系企業で、気づけば10年近くがむしゃらに働き、管理職を任されるようになっていました。元々は「数年働いて産休に入り、専業主婦になる」というキャリアを描いていましたが、目の前の仕事に向き合ううちに、いつの間にか働きづめの状態になっていたのです。 しかし、初めてのマネジメントへの挑戦は孤独なものでした。上司は遠方の拠点にいて気軽に相談できる相手もおらず、一人で責任を抱え込んだ結果、メンタルは鬱状態に。休職することには抵抗があり、かといって転職活動をする気力もない。コロナ禍というタイミングもあり、「このままでいいのだろうか」「でも、他にどうすればいいのかわからない」と、出口のないモヤモヤを抱えていました。そんな時、以前から面識のあった知人を頼り、MCDへの参加を決意したのです。

 

MCDでの印象的な体験


MCDで最も衝撃的だったのは「自分インタビュー」です。私はあえて、仕事関係者だけでなく元カレにも話を聞いてみました。すると、「仕事では全然自分の良さを出していないね」「別の場面の方が、肩の荷が下りて生き生きしているよ」と指摘されたのです。それを聞いて、「自分は会社では“らしくなく”働いていたんだ」とハッとさせられました。 また、MCDの場には、大企業で働く人だけでなく、フリーランスや全く異なる業界で多様な生き方をしている人がたくさんいました。同じ会社の中だけで生きていると視野が狭くなりがちですが、利害関係のない人たちと対話する中で、「会社というレールを外れても、いくらでも行き先はあるし、別にそれでいいんだ」と、縛られていた価値観が解きほぐされていくのを感じました。

 

どんな旗を立て、どんな一歩を踏み出したか


私がプログラムを通じて気づいたのは、「目標を決めてそこに責任を持って走り続ける」という生き方が、実は自分には得意ではないということでした。むしろ、「何かに縛られず、ニュートラルでいたい」というのが私の本音だったのです。 この自己理解が、私に大企業のレールを降りる覚悟をくれました。MCDを卒業してからしばらく経った後、私は10年勤めた会社を辞め、「世界一周の旅」に出るという決断をしました。大手企業の管理職という安全なポジションを手放して、よくわからない世界へ飛び出す。以前の私なら絶対にできなかった、大きな一歩でした。

 

そして、どう変化していったか


世界一周の旅を経た後、私はご縁があってドイツで就職し、今もヨーロッパで働いています。最初は苦労もありましたが、今はとても充実しています。世界中で色んな事情を抱えた人に出会って価値観が広がった私は、「人生仕事だけじゃない、長い人生1年くらい仕事をしない期間があっても全然いいじゃない」と心から思えるようになりました。

かつての自分が悩んでいたからこそ、人のキャリアの悩みにも優しく寄り添えるようになったと感じています。 MCDに参加していなければ、私は「ドロップアウトしてはいけない」という思い込みに囚われ、あのまま鬱々と働き続けていたかもしれません。今は、「どこの国でも、どんな状況でも生きていける」という不思議な自信があります。これからも、無理に目標に縛られることなく、その時々の自分の直感と「ニュートラルな自分」を大切にしながら、人生を楽しんでいきたいと思っています。