成長の停滞への焦り。「バリキャリも子育ても諦めない」と決断した29歳の転機
新卒からキャリアを重ね、大手人材系企業で採用コンサルタントとして活躍していたSさん。部署の「重鎮」として頼られる一方で、自身の成長スピードが鈍っていることに強い焦りを感じていました。出産や子育てを見据えた29歳というタイミングでMCDに参加。ロールモデルとの出会いや他者からのフィードバックを通じて自分の本音を言語化し、理想のキャリアと家庭の両立に向けて新たな環境へ飛び出した彼女のストーリーをご紹介します
どんなモヤモヤを抱えていたのか
私は幼少期、非常に厳しい祖父のもとで育ちました。進学先や着る服まで決められる窮屈な環境に反発し、中学生の時に「誰かのために生きる人生は捨てよう」と決意。それが原体験となり、学生時代から「自分で選択できる人を増やしたい」「働くことが楽しいと思える社会を作りたい」という強い思いを持っていました。
MCD参加当時は、採用コンサルタントとして働いていました。部署の立ち上げ期から関わっていたため、気づけば「重鎮」のような立ち位置に。周囲から頼られるのはありがたかったものの、自分自身のスキルが上がっている感覚や、成長している実感が得られなくなっていました。「このままでは使えないおばさんになってしまうのではないか」という不安がありました。 また、将来的に子育てのフェーズに入れば、キャリアアップに使える時間は限られてしまいます。「今の20代のうちに成長スピードを高められる環境に行かないと、取り返しがつかないことになる」。そんな強い焦りと危機感を抱いていた29歳の時、知人の紹介でMCDへの参加を決意しました。
MCDでの印象的な体験
MCDで最も大きかったのは、「ロールモデルインタビュー」と「自分インタビュー」の経験です。 ロールモデルインタビューでは、子育てをしながら第一線で活躍されている女性リーダーの方々にお話を伺いました。彼女たちから、仕事と家庭を両立する上での綺麗事だけではない大変さや、リアルな葛藤を直接聞くことができました。その現実を知った上で、「バリキャリとして働きながら、子育ても諦めない」という生き方は実現可能なんだと、客観的に腑に落ちたのです。
また「自分インタビュー」では、新卒時代の私を知る人に話を聞きました。そこで「当時の勢いのある自分には戻れないかもしれないが、あの時くらいの勢いでまた頑張りたいんだ」という自分の本音に気づかされました。利害関係のないMCDの仲間たちと対話を重ねる中で、「今の延長線上ではなく、ゼロベースで挑戦できる新しい環境に行くべきだ」と、自分の進むべき道が明確になっていきました。
どんな旗を立て、どんな一歩を踏み出したか
当時の私は、採用支援の仕事にやりがいは感じつつも、採用だけでは企業の根本的な課題解決には限界があると感じていました。そこで、採用に囚われず、企業の新規事業や経営企画など、より広い視点で事業推進を支援できるスキルを身につけたいと考えました。
MCDを通じて「バリキャリも子育ても両立する」という覚悟を決めた私は、29歳のうちに動かなければという思いから転職を決意。企業の意思決定をサポートするビジネスを展開するIT企業へと飛び込みました。MCDで自分が何をやりたいのか、どうなりたいのかを深く言語化できていたため、転職活動でも軸がブレることはありませんでした。
そして、どう変化していったか
転職後は、エキスパートリサーチの営業として、全く新しい領域でゼロからキャリアを築いていきました。学ぶべきことは山のようにありましたが、求めていた「成長実感」を日々得ることができ、入社から5年経った今でも「ミスマッチはゼロだった」と断言できるほど充実しています。
プライベートでは結婚を経て、2023年末に念願だった第一子を出産しました。産休前から入念に保活などの準備を進め、生後4ヶ月で保育園に預けてフルリモートで仕事に復帰しています。MCDで自身のキャリア観を言語化できていたおかげで、夫とも将来についてしっかり話し合うことができ、今も良い協力関係が築けています。
MCDは、私の人生において「なくてはならなかった転機」です。あの29歳のタイミングで自分のキャリアと向き合い、覚悟を決めて行動したからこそ、仕事も家庭も諦めない「今の私」があります。これからも自分の選択に自信を持ち、楽しみながらしなやかに歩んでいきたいと思っています。