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「人生は旅行じゃなくて旅」。夢中力でチャレンジした寿司起業

新卒で入社した大手人材系企業で7年間、順調にキャリアを重ねてきたTさん。しかし、彼の内側には常に「未知なるもの」への渇望がありました。MCDで見つけたのは、「何者かになる」というゴールではなく、「夢中になれるゲームをプレイし続ける」という生き方のスタンス。安定したレールを飛び降り、「寿司」という愛すべきニッチな世界で起業した彼は、今、毎日寿司を食べ続けながら、世界と日本の職人を繋ぐ「旅」の真っ只中にいます。

 

どんなモヤモヤを抱えていたのか


僕は元々、ゲーム攻略のように目標を立ててクリアするのが好きなタイプで、学生時代はヒッチハイクで日本縦断をしたり、東海道五十三次を歩いたりしてました。新卒で入った会社でも、営業、代理店渉外、地方拠点と、1年半ごとのスパンで新しいミッションをクリアしていくのが楽しかった。 でも、5年を過ぎた頃から、仕事が「ルーティン」に感じるようになってしまったんです。会社のビジネスが社会の「インフラ」として広く定着し、仕組みが整っていくにつれて、仕事がルーティンになり、「未知なことへの幅」が少なくなっていくのを感じていました。「このままここにいて、僕は新しい世界を見られるんだろうか?」という、贅沢だけど切実な物足りなさを抱えていました。

 

MCDでの印象的な体験


MCDに参加して良かったのは、自分が変わったというより、「自分の変わらないメカニズム(取扱説明書)」が明確になったことです。 メンターや仲間から「何かをゲームに見立てて、独自のルールでやり切る時が一番輝いてるよね」と言われて、ハッとしました。僕は「立派な経営者になりたい」わけじゃない。「面白いゲームをプレイしていたい」だけなんだと。 そう気づいた時、人生観が変わりました。人生は、目的地やスケジュールがカッチリ決まっている「旅行」ではなく、行き先と飛行機だけ決めて、あとは現地でフラフラする「旅」でいいんだと。その余白にこそ、僕のワクワクが宿るのだと確信できました。

 

どんな旗を立て、どんな一歩を踏み出したか


僕が掲げた旗は、「夢中力」。 長期で「何者になるか」を固定するより、その時々の「夢中」に全ベットする生き方を選びました。 当時、僕が趣味で熱中していたのが「寿司」でした。「寿司リーマン」としてSNSで発信し、何百軒もの店を食べ歩く中で、職人たちの生き様に完全に魅了されていたんです。 MCD卒業後、僕は新卒で入った会社を辞め、夢中になれる会社という観点で転職。そこから、「寿司をビジネスにしたい」とプレゼンし、社内起業家のような形で事業化し、その後、半年でスピンアウトし、独立。安定した給与も肩書きも捨てましたが、怖さよりも「新しいゲームが始まる」という興奮の方が勝っていました。

 

そして、どう変化していったか


現在は、寿司メディアの運営、飲食店のコンサルティング、そして富裕層向けの寿司文化体験ツアーなどを手掛けています。 僕の生活は一変しました。「毎日寿司を食べる」と決めて、4年以上になります。これを続けるために週5でジムに通う「寿司アスリート」のような生活です(笑)。 はたから見ればクレイジーかもしれません。でも、名だたる職人さんたちと信頼関係を築き、彼らの物語を世界に届ける今の仕事は、最高に面白い。会社員時代のような「3年後のキャリアプラン」なんてありません。でも、僕の「夢中力」という旗さえあれば、どこに漂流しても、きっとそこには僕が攻略すべき「面白いゲーム」が待っているはずですから。