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「この人と合わない」と感じたら・・・人間関係の違和感は、環境を見つめ直すサイン

作成者: miraiflog|Feb 27, 2026 12:42:58 AM

同じチームに、どうしても「合わない」と感じる人がいる。そんな状況に悩んでいる方は少なくありません。

相手の発言にイラッとしたり、会議のたびにかみ合わなかったり。「なんでこの人はいつもこうなんだろう」と思えば思うほど、気持ちはすり減っていきます。本来やりたい仕事に集中したいのに、気づけば頭の中は人間関係のことでいっぱいになる。

この同僚とのミスマッチは、誰にでも起こり得る課題です。ただし、そこから抜け出すために必要なのは、相手を変えることではなく、自分の視点を少し変えることです。

 

なぜ「合わない」と感じるのか

人間関係のストレスの多くは、性格そのものではなく、コミュニケーションスタイルの違いから生まれます。

たとえば、自分は丁寧に確認して進めたいタイプなのに、相手がスピード重視でどんどん決めていくタイプだったらどうでしょう。雑だな、ちゃんと考えているのだろうか、と感じてしまうかもしれません。逆に相手から見れば、慎重すぎる、もっと早く動いてほしいと思われている可能性もあります。

つまり、合わないという感覚は、価値観や能力の優劣ではなく、役割や環境が生み出したスタイルのズレであることが多いのです。

プロジェクトのフェーズが変われば、評価される行動も変わります。立ち上げ期はスピード重視の人が重宝され、運用フェーズでは慎重さが強みになる。環境が変われば、合わないと思っていた相手が頼もしく見えることさえあります。

 

 専門家の視点: Career Designer 浅井のアドバイス

「この人とは合わないと思ったときこそ、少し想像力を働かせてみてください。その人がそういう話し方や態度になるのは、その人なりの事情やプレッシャーがあるからかもしれません。立場や環境が変われば、誰だって振る舞い方は変わります」

浅井 奈実
 Career Designer

大学卒業後、2014年に日系SIerに新卒入社。営業としてインフラシステムの提案等に従事した後、より人に近い仕事をしたいという想いから、人事にキャリアチェンジ。新卒採用担当として営業・エンジニアの採用に携わりながら、社内の若手層のキャリア面談にも従事。

個人のキャリア支援の幅を広げたいという想いから、株式会社ジェイエイシーリクルートメントに転職。外資系IT企業を担当し、主にインフラエンジニアの方の転職支援を担当。

「100%個人起点エージェント」にチャレンジしてみたい、という想いでミライフにジョイン。現在は主に営業職の方の転職支援を行う。国家資格キャリアコンサルタント保有。一児の母。

人間関係がこじれる場面では、相手の立場を想像するという一歩が抜け落ちていることが少なくありません。

上から目線に感じる発言も、実は最終責任者としての重圧から来ているかもしれない。報連相が細かい人も、過去に大きな失敗を経験している可能性があります。なぜそうしているのかという背景を想像するだけで、受け止め方は大きく変わるのです。

 

仕事がうまくいっている人は、人間関係をどう捉えているか

浅井が支援してきた中で、成果を出し続けている人には共通点があるといいます。それは、人を好き嫌いで判断しないという姿勢です。

あるIT企業のマネージャーAさんは、率直すぎる物言いで衝突が絶えないメンバーに悩んでいました。しかしAさんは、こう捉え直します。「彼は攻撃的なのではなく、事実ベースで話すタイプなのだ。感情を省いているだけかもしれない」。

そこでAさんは、感情で反応するのをやめ、事実と提案にフォーカスして対話するようにしました。すると議論はかみ合い始め、結果的にチームの意思決定スピードが上がったのです。

また、営業職のBさんは、細かい確認を何度も求めてくる上司にストレスを感じていました。しかし彼は、この人はリスク管理の視点を担っているのだと捉え直しました。

それ以降、事前に懸念点を洗い出し、先回りして資料に盛り込むようにしたところ、指摘は激減。信頼関係も強まりました。

「うまくいっている人は、この人は何を守ろうとしているのか、どんな役割を背負っているのかという構造で相手を見ています。個人攻撃として受け取らず、役割として解釈しているのです」

 

見方を変えると、関係はラクになる

では、具体的にどう視点を変えればよいのでしょうか。

ステップ1:感情を書き出し、事実と分ける

イラッとした出来事を書き出し、事実と解釈を分けてみます。私たちは出来事そのものよりも、そこにつけた意味に反応していることが多いのです。

ステップ2:相手のKPIやプレッシャーを想像する

その人は何を評価指標に動いているのか。納期か、コストか、品質か。この人は何を守ろうとしているのかと問い直すことで、敵対感情は和らぎます。

ステップ3:コミュニケーションを調整する

・スピード型の人には、結論から話す
・慎重型の人には、根拠やデータを添える
・感情表現が少ない人には、要点を簡潔に伝える

相手を変えるのではなく、自分の出し方を調整する。これは迎合ではなく、成果を出すための戦略です。

ステップ4:目的を確認する

意見が対立したときは、私たちの共通ゴールは何かと問いかけてみる。正しさよりも目的を前に出すことで、議論は勝ち負けから最適解探しへと変わります。

 

それでもつらいときは

もちろん、すべてが視点転換で解決するわけではありません。環境そのものが合っていない可能性もあります。自分が未熟だからうまくいかないと思い込む必要はありません。相性やカルチャーフィットは、働くうえで非常に大切な要素です。

「たとえば、丁寧に物事を積み上げるタイプの人が、常にスピード最優先の組織にいるとどうなるでしょうか。確認を重ねる姿勢が遅いと評価され、強みを発揮できないまま自信を失ってしまうこともあります。

逆に、スピード感と決断力が強みの人が、合意形成に時間をかける文化の中にいると、雑だ、配慮が足りないと誤解されることもあります」

どちらが良い悪いではなく、フィールドが違うだけなのです。

一人で深く考える時間があると力を発揮できる人もいれば、対話やブレストの中でエネルギーが高まる人もいる。明確な目標が与えられると伸びる人もいれば、裁量が大きいほうが挑戦できる人もいる。こうした特性は、環境との相性によって成果の出方が大きく変わります。

実際に浅井の支援事例でも、慎重すぎると言われていた方が、品質を重視する企業に移ったことでプロジェクトマネージャーとして評価されたケースや、協調性がないと言われていた方が、少数精鋭で専門性を重んじる環境でエースとして活躍しているケースがあります。

本人は変わっていません。変わったのは、活躍できる土壌です。

人間関係の違和感は、ときに今の環境が本当に合っているかを見つめ直すサインでもあります。努力で乗り越えられる違和感なのか。それとも、場所を変えたほうが自然に力を発揮できるのか。その見極めは、決して逃げではありません。自分の特性を理解し、活かせる環境を選ぶという戦略的なキャリア判断です。

「あなたが無理に変わるのではなく、あなたの強みが活きる場所を見つけるという選択肢もあるんですよ」

 

もし今モヤモヤしているなら

人間関係のストレスをゼロにすることはできません。でも、見方を変えることで自分の心の余白を守ることはできます。

そしてその違和感は、あなた自身の価値観を知るヒントでもあります。

  • 自分はどんな働き方を大事にしたいのか

  • どんな人と働くと力を発揮できるのか

  • どんな環境なら自然体でいられるの

もし今、頑張っているのにどこかしんどいと感じているなら、一人で抱え込まずに整理する時間を持ってみませんか。

ミライフのキャリア面談では、転職ありきではなく、まずはあなたの現在地を一緒に言語化することから始めます。今の職場でできる工夫なのか、環境を変える選択なのか。どちらがフィットするのかをフラットに考える場です。

人間関係の悩みも、キャリアの一部。あなたが気持ちよく働ける状態をつくることが、結果として良いキャリアにつながっていきます。

あなたらしく働くための一歩を、私たちと一緒に考えてみませんか。