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「何者にでもなれる」と腹をくくったら、仕事も家族も前に進みはじめた

作成者: miraiflog|Aug 6, 2026, 6:05:10 AM

大手スポーツメーカーの営業から、夫のブラジル駐在に同行するため退職。現地での出産を経て、帰国後は生後6ヶ月の子を預けて人材系企業へ転職しました。「仕事は楽しいけれど、また駐在になったらキャリアが途切れてしまうのでは」「パートナーとの関係も上手くいかない」という強い不安を抱えて参加したMCD。仲間との対話やロールモデルとの出会いを通じ、自分自身の「働くことへの思い」を再確認し、仕事も家族も前へ進め始めた彼女のストーリーをご紹介します。

 

どんなモヤモヤを抱えていたのか

大学時代は体育会でスポーツに打ち込み、新卒で大手スポーツメーカーに入社して営業として働いていました。しかし入社5〜6年目の時、同期だった夫のブラジル駐在が決定。当時の会社には休職制度がなく、同行するためには退職するしかありませんでした。

駐在妻としての生活は貴重な経験でしたが、最初の1年は「何者でもなくなってしまった」というアイデンティティの喪失感に苦しみました。そこで「仕事は自分の人生にとって大切だ」と痛感し、帰国後は絶対に人材業界で働こうと決意。ブラジル滞在の終盤に子どもを出産し、生後2ヶ月で帰国、生後6ヶ月の時には有言実行で人材エージェントとして働き始めました。

新しい仕事は楽しく、「いい転職先を見つけた」と感じていました。しかし一方で、「もしまた夫の駐在が決まったら、この楽しいキャリアが途絶えてしまうのでは」という漠然とした不安を抱えていました。さらに、出産前後の大変な時期にパートナーから尊重されていないと感じたことがしこりとなり、夫の顔を見るのも嫌になるほど夫婦関係が悪化。キャリアと家庭、両方に解決口の見えないモヤモヤを抱えていました。

 

MCDでの印象的な体験

現状をどうにかしたいと神戸からMCDに通い始めました。最も印象的だったのはロールモデルインタビューです。仕事の優先順位が高い女性リーダーの方々にお話を伺った際、彼女たちも「子どもと一緒に過ごせない後ろめたさ」など、自分と同じような葛藤やモヤモヤを抱えながらもがいていることを知りました。「完璧に見える人たちも、みんな悩みながらやっているんだ」「今のモヤモヤした状態のままでもいいのかもしれない」と、心がすっと軽くなりました。

また、ある方から言われた「できないことも筋トレのように筋肉にしていく」という言葉がとてもしっくりきて、困難なことにもチャレンジしてみようという勇気をもらいました。
私自身「働くことが好きだ」という自覚はあったものの、世の中のがむしゃらに働く人たちと比較して自信を持てずにいました。しかし、仲間から「Oさんは本当に仕事が好きだよね」と客観的に言ってもらえたことで、自分が大切にしている「働くこと」への価値観を肯定し、深く腹落ちさせることができました。

 

どんな旗を立て、どんな一歩を踏み出したか

MCD期間中、私はキャリア以上にパートナーシップの悩みに直面しており、実は「旗を立てる」ことに最も苦戦していました。しかし、メンターの方からカップルコーチングを紹介してもらい、第三者を交えて夫と対話する機会を得ました。これが大きな転機となり、少しずつ夫婦で会話ができるようになり、関係性が劇的に改善していったのです。家庭というベースが整ったことで、キャリアにも前向きに向き合えるようになりました。

私が立てた旗は「何者にでもなる」というものです。子どもに「働くことは辛いだけじゃない、楽しいことだ」という背中を見せたい。そして、人材業界の仕事を通じて、より多くの人に「働く楽しさ」を味わってもらいたい。そんな強い思いを込めました。

 

そして、どう変化していったか

MCDを卒業して1年経たない頃、私は社内で異動を決断しました。それまでの部署は居心地は良かったものの、自分で考えてやれる範囲のことしかできず、成長の頭打ちを感じていたからです。「違う筋肉を鍛えよう」と、より自分を成長させられる新しい役割に挑戦しました。

プライベートでも変化があり、もし今後夫の海外駐在が決まっても、「単身赴任で行ってもらう」という選択肢をフラットに持てるようになりました。MCDは私にとって、パートナーとの関係性を修復し、自分の価値観に気づくための「ベースを整えられた場所」です。これからも「何者にでもなる」という旗を胸に、自らが働く楽しさを体現しながら、自分らしいキャリアを歩んでいきたいと思っています。