夜、ベッドの中で何気なく開いたSNS。流れてくるのは、幸せそうな結婚式の報告や、友人の腕に抱かれた新しい命。 「おめでとう」と心から思う一方で、ふと今の自分に目を向けたとき、説明のつかない焦りが込み上げてくることはありませんか?
かつては同じ場所で、同じような悩みを分かち合っていたはずの友人たちが、いつの間にか違うステージへ進んでいく。取り残されたような、自分だけが同じ場所で足踏みをしているような。そんな「正体のわからないざわつき」に、胸の奥がギュッとなる夜もあるかもしれません。
「私はこのままでいいの?」「友達と話が合わなくなってきたのは、私が変わってしまったから?」
でも、安心してください。30代前後は、まさにそういう時期なのです。 自分の人生を人任せにせず、これからの生き方を誠実に見つめ直そうとしているからこそ、心は揺れ、ざわつきます。
それは決して停滞ではなく、あなたが新しい自分へと脱皮しようとしている、とても大切で尊いサインなのです。
ここからは、自身も「ライフとキャリア」の波を乗り越え、現在は二児の母として活躍するミライフのキャリアデザイナー・立石のコメントをご紹介します。
立石 知世
Career Designer
大学卒業後、ブライダル業界にて結婚指輪・婚約指輪の販売に従事。新卒3年目で店長に着任し、2年間にわたり店舗運営を担当。その後、経営戦略室の全国スーパーバイザーとして、旗艦店である東京本店を含む全国の店舗管理、新店舗サポート、スタッフの人事業務などに携わる。
その後、産休・育休を経て、子育てを優先しながらキャリアも継続するため、リモートワークや柔軟な働き方が可能な人材業界へ転職を決意。
総合広告代理店に入社し、新規立ち上げ部署である人材紹介事業部に参画。企業と個人両方の担当を経験し、管理部門のミドル・ハイクラス層から未経験者向け職種まで幅広い領域を担当。キャリアの中で「目の前の人を誰よりもHAPPYにしたい」という想いを軸にした支援を実現したいと考え、100%個人起点エージェントを掲げるミライフに転職。
立石は、多くの女性たちの相談に乗る中で、この時期の不安を次のように捉えています。
「私も30歳前後の頃は、毎日のように心がざわついていました。何の変化もない自分に対して『ちゃんと前に進めているのかな?』と夜中に不安になることも。
でも、今振り返って確信を持って言えるのは、何の変化もないように見える時期こそが、未来の自分を支える土台になる、ということです。
大きな変化が起きていない時間は、停滞ではなく、自分らしい選択をするための大切な準備期間。皆さんのモヤモヤも、未来のあなたを守るための、大切なステップなんですよ」
まず、あなたが感じているざわつきを少し客観的に眺めてみましょう。理由がわかるだけで、心はふっと軽くなるはずです。
かつて同じ景色を見ていた友人の変化は、鏡のように自分を映し出します。しかし、他者の幸福はあくまでその人の価値観に基づく選択の結果。あなたの人生には、あなただけにしか描けない豊かな文脈があります。
「比較を止めるのは難しいですが、それを『自分の望みを知るためのセンサー』として使ってみてください。ざわついた瞬間に『あ、私は自分の人生をもっと良くしたいと思っているんだな』と認めるだけで、焦りはエネルギーに変わります」
「30代=結婚・出産の時期」という無意識のプレッシャーは未だに根強く、特に出産適齢期を意識せざるを得ない女性は、キャリアとの間で葛藤しがちです。けれど、世間の「正解」が必ずしもあなたの幸せにつながるとは限りません。
今の時代、先のことが読めないのは、もはや特別なことではありません。そんな中で感じるキャリアへの不安は、決してネガティブなものではなく、これからの人生で何を大切にしたいのかを考え始めているサイン。納得感のある未来に向けて、そっと動き出すタイミングなのかもしれません。
「30代前後はそういう時期」だと分かっていても、一人で悩みの中にいるときは、どうしても出口が見えなくなりがちです。しかし同じような葛藤を抱えながらも、対話を通じて自分なりの「納得感」を見つけていった女性たちがたくさんいます。
ここからは、実際にモヤモヤを抱えてミライフを訪れた二人のエピソードをご紹介します。あなたの今の状況に重ね合わせながら、読み進めてみてください。
都内の広告代理店で営業として働くAさん(28歳・独身)。彼女の悩みは、週末ごとに届く友人たちの結婚報告でした。「おめでとう」と送る指先が、時々少しだけ震える。自分だけが取り残され、ただ年齢を重ねているような停滞感に襲われていたのです。
対話の中で、Aさんは「私には、誇れるものが何もありません」とこぼしました。しかし、詳しく話を聞いていくと、Aさんはこの数年間、どんなに厳しい状況でも逃げずに顧客と向き合い、社内の複雑な調整を粘り強くこなしてきた事実が見えてきました。
「Aさんに伝えたのは、彼女が培ってきた力は、環境が変わっても通用するポータブルスキルだということです。調整力や信頼構築力は、将来どんな環境になっても彼女を助けてくれる一生モノの武器。
大きなライフイベントが起きていない時期は、実はこうした『目に見えない資産』を貯金する、最高に贅沢な時間なんです。今のAさんは、未来の自分に『選べる自由』というギフトを贈っている最中なんですよ」
Aさんは今、自信を取り戻し、自分のスキルを言語化することに喜びを感じ始めています。「停滞」だと思っていた時間は、実は「土台を固める時間」だった。そう気づいたことで、彼女の仕事への向き合い方は驚くほど前向きなものに変わりました。
IT企業で企画職を務めるBさん(33歳・既婚)。彼女のモヤモヤは、仕事の楽しさと出産適齢期のタイムリミットの間で揺れることでした。「もし今、子供を授かったら、責任あるプロジェクトから外されてしまうのではないか」「キャリアが途絶えるのが怖い」。そんな不安から、なかなか一歩を踏み出せずにいました。
そこでまずは、具体的な「安心の材料」を集めることを提案しました。Bさんはまず、会社の育休規定を詳しく調べ、実際に復職した先輩女性にインタビューを行いました。さらに、パートナーとも「お互いのキャリアをどう支え合いたいか」を本音でぶつけ合ったのです。
「Bさんの不安は『正体がわからないこと』から来ていました。会社の制度を知ることは、いざという時のお守りになります。
また、将来の不安を自分一人で抱えず、パートナーを『人生の共同経営者』として巻き込むことも大切。ライフイベントをブレーキにするのではなく、今のうちに応援してくれるチームを作っておくことが、しなやかな両立への近道です」
Bさんは現在、将来を見据えて「自分の代わりが務まる後輩の育成」に力を入れています。それは単なる準備ではなく、Bさん自身のマネジメント能力を高める経験にもなりました。未来をコントロールしようとするのを止め、しなやかに迎え入れるための「器」を整えたことで、彼女の心には大きな余白が生まれました。
AさんやBさんのエピソードから見えるのは、「不安を具体的なアクションに変えることで、納得感を育てた」という姿です。もし今、あなたがモヤモヤの渦中にいるのなら、まずは次のような視点で自分を見つめてみてください。
ひとつは、「私を笑顔にするもの」を再定義すること。他人と比較しない「自分軸」は、日々の小さな心地よさの積み重ねから作られます。SNSから少し距離を置き、自分が本当に「好きだ」と感じる瞬間に意識を向けてみましょう。
そしてもうひとつは、「味方を増やすこと」です。パートナーや同僚、そして私たちのようなプロに本音を話すことで、独りよがりの不安は少しずつ「確かな安心」へと書き換えられていきます。
「人生は長く、フェーズは何度でも入れ替わります。今は友人が先に進んでいるように見えても、数年後にはあなたが誰かの光になっていることもある。
焦らなくて大丈夫。大切なのは、他人のスピードではなく、今のあなたの歩幅で、納得感のある選択を重ねていくことです」
「友達はどんどん先に進んでいる気がする」。 そんなざわつきは、あなたが自分らしい人生を歩みたいと願っている大切な兆しです。その痛みは、あなたが新しい自分へと脱皮しようとしている「成長痛」のようなものかもしれません。
他人と比べることよりも、自分の内側にある小さな声を丁寧に拾い上げ、未来の自分が困らないための「選択肢」を少しずつ準備していく。そのプロセスにこそ、あなただけの本当の正解が隠されています。
焦らなくて大丈夫。人生は長く、フェーズは何度でも入れ替わります。今のあなたの歩幅を大切に、一歩ずつ進んでいきましょう。
ミライフでは、転職を前提としない形での「ライフスタイル・キャリア相談」を大切にしています。「自分、このままでいいのかな?」そんな言葉にならないモヤモヤを、ぜひ私たちに聞かせてください。あなたが納得して、笑顔で未来を描けるよう、私たちが全力でサポートします。